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VOL456 ぶなしめじについて

2023年12月18日

ぶなしめじとは、シメジ科シロタモギタケ属のキノコで、菌床栽培の発達より食きのこを代表する存在となっています。天然物は全国に分布していますが、収穫流通するのは極まれにしかないのは現状です。菌床栽培物のぶなしめじは瓶栽培されたものが株のまま収穫されパック又は袋に詰められて出荷されます。最近1本ずつバラした状態でパック詰められ「カットぶなしめじ」として出荷される物もあります。
ぶなしめじの傘は饅頭型で淡褐色から褐色で、傘の表面にはマーブル模様があります。根本から傘の下まで比較的同じ太さの物が多いです。肉質は弾力性があり、焼くとシャキシャと歯ごたえがあり、茹でるとプリッとした食感で、クセもなく、どんな料理にも合います。
現在国内流通しているぶなしめじは、ほぼ全て栽培された物となり、主な産地は長野県で、全国の4割以上を占め、次いで新潟県19%、福岡県12%となります。施設内で作られている栽培物は旬がなく、通年収穫流通し、安定した手頃の価格となっています。天然物のぶなしめじは、8月下旬から11月頃が時期で、旬は9月から1月初旬となります

ぶなしめじの効能
1、 ぶなしめじに含まれているオルニチンは、肝臓の働きを助ける効果があります。また、成長ホルモンの分泌を促し、疲労回復や肌のターンオーバーを整えるなどの働きも期待できます。

2、 ぶなしめじに含まれているエビタミンB1は、糖質のエネルギー代謝に関わっており、疲労回復を助ける効果があります。また、脳と神経を正常に保つ働きもしています。

3、 ぶなしめじに含まれているビタミンB2は、脂質をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミンとなります。脂質が新しい細胞を作る手助けをすることで、皮膚や粘膜などを健康に保つことができます。子供や胎児の発育を助ける働きもあることから成長ビタミンとも呼ばれています。

4、 ぶなしめじに含まれているビタミンDは、カルシウムの吸収や骨への沈着を助ける働きがあり、骨や歯の健康に欠かせない栄養素になります。また、血液中のカルシウム濃度を調整する役割もあります。さらに、免疫力アップする効果も期待できます。

5、 ぶなしめじに含まれているβ-グルカンは、腸内環境を整える働きがあります。腸に直接働きかけ、免疫力を活性化することでも知られています。

ぶなしめじの選び方
⚫️傘が開きすぎない物を選びましょう
⚫️弾力があり、傘と柄がしっかりしている物を選びましょう
⚫️一株に纏まっている物を選びましょう
⚫️袋に汗をかいていない物を選びましょう

ぶなしめじの保存方法
⚫️他のキノコ類同様に、水気を嫌うので濡れないように気をつけ、乾燥しないようにポリ袋にいれ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう