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VOL460 冬至について

2023年12月22日

今日は12月22日(金)、二十四節季の第二十二番の冬至(とうじ)です。
「暦便覧」によると、「日南の限りを行て日の短きの至りなれば也」、一年中最も夜の長いのは冬至になります。この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えられていました。冬至は南瓜やゆず湯の習慣が残る日となります。
「冬至の候」とは、冬至の日から、次の節季「小寒(しょうかん)」の前日まで使うことができます。次の小寒は2024年1月6日の為、12月22日から2023年1月5日までは「冬至の候」と称することができます。

「冬至の三候」
1 「初候」…乃東生(なつかれくさしょうず)、12月22日から12月25日頃、夏になると枯れてしまう靭草(うつぼぐさ)の芽が出る頃、靭草は芽を出す頃ですが、この草以外の草木の殆どは枯れていきます。

2 「次候」…麋角解(さわしかつのおつる)、12月26日から12月30日頃、ヘラジカの角が生え変える頃、枝分かれした大きな角が抜け落ち、春にまた新しい角が生え始めます。

3 「末候」…雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)、12月31日から2023年1月4日頃、降り積もった雪の下で、麦が芽を出し始める頃、重い雪の下で、暖かい春をじっと待っています。

冬至の果物
⚫️柚子(ゆず)
「柚子湯に入ると1年間風邪をひかない」と言われるほど、柚子には血行を促進して冷え性を和らげる効果があるとされています。

冬至の食べ物
⚫️鮪(まぐろ)
冬に産卵期を迎えるため、この時期の鮪はたっぷりと脂がのっています。更に甘味や旨み、香りも強くなり非常に良い状態です。
⚫️黒豆(くろまめ)
正月の料理になくてはならない存在である黒豆、「まめ」は真面目や忠実という意味に通じることから、縁起物とされています。

冬至の鳥
●雀
冬の雀は、厳しい寒さから身を守る為、全身の羽毛を膨らませます。そのふっくらと丸い姿から「ふくら雀」と言われています。

冬至の行事
●除夜の鐘
大晦日から元旦にかけて108回の鐘を突きます。108回数字は、月の数、二十四節気、七十二候を足した数という説から、その他にも様々な説が伝えられています。