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VOL473 壬生菜について

2024年1月22日

壬生菜(みぶな)とは、アブラナ科アブラナ属の一年草で、京野菜および京の伝統野菜の一つとなります。水菜(みずな)の一品種だが、葉は丸みを帯びて水菜のようなギザギザした切れ込みがなく、1800年代後半に蕪(かぶ)との交雑で生まれたと推定されています。名称の由来は、京都市内の壬生地区で栽培されているから名つけられたと言われています。壬生菜の味は、さっぱりとした風味の水菜と比べて、ピリッとした辛味、苦味が特徴です。
壬生菜はハウス栽培などで通年回りますが、12月から翌年3月頃にかけて本来の旬となります。

壬生菜の効能
1 壬生菜に含まれているビタミンCは、風邪予防や疲労回復、肌荒れ防止などに効果が期待できます。

2 壬生菜に含まれているβ‐カロテンは、抗発がん作用や、免疫賦活作用で知られていますが。その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあると言われています。

3 壬生菜に含まれている葉酸は、赤血球を作る栄養の為、貧血予防効果が期待できます。また、血液量が変わる妊娠中の方にはお勧めの栄養素になります。更に、細胞の生産や再生にも関わる栄養なので、胎児にとっても大事な栄養素になります。

4 壬生菜に含まれているカルシウムは、小松菜よりも多く、精神安定を助けてくれる栄養素でもあり、しっかり摂ることをお勧めします。また、カルシウムは、骨の健康維持に効果も期待できます。

5 壬生菜に含まれている鉄分は、不足しやすく鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)になってしまう可能性がある為、積極的に摂りたい栄養素になります。また、鉄分は全身に酸素を運んでくれるだけでなく、疲労回復、免疫力向上にも効果が期待できます。

6 壬生菜に含まれている食物繊維は不溶性食物繊維が多く、水分を吸収し便のカサを増やす為、整腸作用が期待できます。

壬生菜の選び方
●葉先がピンとしていてみずみずしく、葉の緑と茎の白さのコントラストがはっきりしている物を選びましょう
●茎に艶、ハリがあり、まっすぐに伸びている物を選びましょう

壬生菜の保存方法
壬生菜を保存する際、蒸れも乾燥も防いで保存しましょう
●壬生菜をクッキングペーパーなど包んで、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●壬生菜を立てて保存することをお勧め
●沢山ある場合、軽く湯がいて冷凍して保存することもできる