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VOL507 野蒜について

2024年3月12日

写真出典:https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/04/post-1903.html

野蒜(のびる)とは、ネギ類と同じヒガンバナ科ネギ属の多年草で、全国の野原、河原の土手などに自生しています。野蒜(のびる)は北の北海道から南の沖縄まで、広い範囲にみられ、天然ものは比較的簡単に採取できるので、日常食材として活躍してくれる山菜となります。昔はにんにく、にら、ねぎ、らっしょうと共に五葷(ごくん)に数えられています。根本に小さなタマネギ状に肥大した部分があり、若い葉と共に食用します。野蒜の葉の形はネギに似ていますが、葉はネギのように筒状ではなく、断面がV字でニラの様な感じです。味はらっきょうとにんにくを足して割った感じで、にんいくほどの臭みが強くなく、ツーンとする香りとぬるっとした食感が食欲をそそります。天然の野蒜は、雪とけが進んだ3月頃から少しずつ採取が可能で、4月がピークとなります。

のびるの効能
1、 野蒜に含まれているβ-カロテンは、強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を消去して動脈硬化やがんなどの生活習慣病の予防にも効果が期待できると言われています。ちなみに、脂溶性の栄養素なので油と一緒に摂取すると効果的です。
2、 野蒜に含まれているカリウムは、体内の余分な塩分の排出を促し、利尿作用があり、むくみ予防、解消効果が期待できます。また、血圧を下げる効果もあります。
3、 野蒜に含まれているカルシウムは、骨や歯を作るのに欠かせないミネラルとなります。体内にあるカルシウムの99%は骨と歯に存在します。また、筋肉を動かし、精神の興奮をおさえ安定させるなどの効果もあります。

のびるの選び方
●葉が若く、萎びていない物を選びましょう
⚫️球根部分が大きい物を選びましょう
●球根が綺麗な白色をしている物を選びましょう

のびるの保存方法
⚫️すぐに使う場合、ポリ袋に入れて、冷暗所に置きましょう
⚫️数日保存の場合、濡らしたキッチンペーパーや新聞紙で根本を包み、ポリ袋に入れ、立てた状態で冷蔵庫の野菜室に保存しましょう