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VOL513 春分について

2024年3月21日

2023年3月20日(水)、二十四節季の第四番の春分(しゅんぶん)です。
「暦便覧」によると、「日天の中を行て昼夜等分の時也」、意味としては昼と夜が同じ長さになる日であり、自然を称え、生物を慈しむ日とされています。また、春分を挟んで前後7日間が彼岸になり、花冷えや寒さが戻ったりする為、暖かいと言っても油断できない季節になります。春分の日は、昼夜の長さがほぼほぼ同じぐらいで、これを境に昼の時間が長くなっていくのです。更に、多くの出会いや別れがあり、新生活の始まりなど変化が多いのもこの時期です。
「春分の候」とは、春分の日から、次の節季「清明(せいめい)」の前日まで使うことができます。今年の清明は4月4日の為、3月21日から4月3日までは「春分の候」と称することができます。

「春分の三候」
1 「初候」…雀始巣(すずめはじめてすくう)、3月21日から24日頃、雀が巣を作り始める頃になります。俳句や童謡にも用いられ、日本人にとって古くから身近な存在である雀が、最近では生息数が少なくなり、貴重な存在になってきました。
2 「次候」…桜始開(さくらはじめてひらく)、3月25日から3月29日頃、各地から桜の開花が聞こえてくる頃になり、本格的な春の到来です。綺麗な桜の木の下で、自然を感謝しながら、春を祝福しましょう。
3 「末候」…雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)、3月30日から4月3日、春の訪れとともに、恵の雨を呼ぶ雷が遠くの空でなり始める頃になります。季節の変わり目であり、大気が不安定であることから、雪や雹を降らせることもあります。

春分の食べ物
●帆立貝
貝殻が開いた状態の時に、一方の殻が船でもう一方が帆に見えることから、帆立という名前付けられました。春分の時期になると、帆立の身が厚くなり、蛋白質が増え、旨味が濃くなっていくことから、旬の時期とされています。。
●土筆(つくし)
田畑や川の土手に群生することが多く、土筆の花言葉は「向上心」で、真っすぐ上に伸びている姿からも前向きさが伝わってきます。
●桜餅(さくらもち)
桜餅は餡の入ったお餅を塩漬けされた桜の葉で包んだ和菓子のことを称します。関東風と関西風があるのは、元々江戸で考案された桜餅が関西に伝わる際に独自のアレンジされた為とされています。

春分の花
●チューリップ
チューリップは赤、白、黄色、オレンジ色、ピンク等、他にも様々な色や形の品種があります。日本に入ってきたのは江戸末期であり、現在は新潟県、富山県の県の花として知られています。