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VOL546 乾燥ゼンマイについて

2024年5月15日

写真出典:https://www.miyazakiya.jp/webshop/shiitake/zenmai.html

乾燥ゼンマイとは、名前通りゼンマイを乾燥させたものを称します。ゼンマイとは、ゼンマイ科の多年生シダ植物で、各地の丘陵(きゅうりょう)や草原に生え、春に芽生えた栄養葉は、山菜として食用されています。日本と東アジア原産となり、日本では北海道から沖縄まで各地の平地から山地まで、丘陵地帯、谷間、草原などの山野、湿った土手や斜面、湿原、河岸に群生し、水気の多いところを好み、渓流のそばや水路の脇などによく出現します。
ゼンマイは、春の若芽が代表的な山菜として知られ、灰汁抜きをしてから食用をします。天日干しすることにより長期保存が可能になり、水煮ゼンマイに比べて食感と風味が優れ、素材の良さを感じられます。

乾燥ゼンマイの効能
1、 乾燥ゼンマイに含まれているβ-カロテンは、色素成分の一種であり、高い抗酸化作用が期待できます。体内の活性酸素を取り除いたり、活性酸素が発生すること自体を抑えたりする働きがあります。活性酸素は体内に過剰発生すると老化の進行やがんの発生に繋がる可能性があると言われています。また、β-カロテンはビタミンAと同様の働きをする栄養素として知られ、目の健康維持効果が期待できます。
2、 乾燥ゼンマイに含まれているカリウムは、人体の細胞内に多く存在する成分であり、細胞内液の浸透圧を調整する過程で、ナトリウム(塩分)の排出を行います。ナトリウムは過剰摂取するとむくみのほか、高血圧やがんの発生リスクを高める成分として知られています。ちなみに、高血圧を予防するにはカリウムの積極的な摂取が望ましいです。
3、 乾燥ゼンマイに含まれているビタミンB2は、糖質と脂質の代謝に関わる栄養素で、糖質や脂質をうまくエネルギー化することで肌荒れ防止に役にたつと言われています。
4、 乾燥ゼンマイに含まれている食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を正常にする働きがあると言われています。