Blog
ブログ

vol.14 小豆について

2022年2月2日

小豆(あずき)は、マメ科ササゲ属アズキ亜属に属する一年草、種子は豆の一種(広義の穀物)です。
日本では古くから親しまれ、縄文時代の遺跡ら発掘されているほか、『古事記』にもその記述がある。滋賀県の栗津湖底遺跡や登呂遺跡などから出土しており、古代から各地で栽培されていたと考えられます。『大豆』(ダイズ)という名前は中国大陸からの漢字で、一方アズキには『小豆』と漢字が当てられるが、その読みはショウズであり、アズキは大和言葉(和名)であると考えられます。

日本の小豆産地といえば、北海道、丹波、備中が有名で、特に北海道の小豆生産量は、日本全体の8~9割を占めています。国内で生産されている小豆は、概ね大納言、中納言と白小豆三種類があります。
大納言は、大きく、色つやがよく、煮崩れしにくく、主な産地は北海道、京都、兵庫県の丹波が有名です。主に赤飯、甘納豆、小倉あんに使われています。
中納言は、大納言より粒が小さいが、ポリフェノールが大納言より多く含まれ、抗酸化活性が高いです。主に、つぶあん、こしあんに使います。
白小豆は、さっぱりとした品のある味わいで、抗酸化活性が殆どなくて、希少な為高価です。主に、つぶあん、こしあんに使われています。

小豆の栄養素については

1、ゴボウの3倍の食物繊維が含まれ、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれています。便秘の改善、大腸がんの予防、血糖値の急上昇を防げること、コレステロール値を下げること、動脈硬化を予防などの健康効果が期待できます。
2、良質な蛋白質が含まれています。
3、免疫系の機能を助けるエネルギー源となるグロプリンなども含まれています。
4、糖の代謝を助けるエネルギーを作り出すビタミンBが含まれています。ビタミンBが不足する場合、脳や神経機能の働きに影響が出る恐れがあり、肌トラブルの増加も考えられます。
5、小豆に含まれているポリフェノールの含量はワインを凌ぐ、強力な抗酸化作用で必要以上の活性酸素を除去します。
6、小豆には米より多くのカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や歯を作る以外にも、精神安定や筋肉収縮にも関わっています。
7、小豆にはアボカドの2倍以上のカリウムは含まれています。カリウムは余分な塩分や水分を排出し、むくみ予防効果があります。
8、小豆の外皮に含まれるサポニンは、むくみ解消、便秘解消、肌荒予防などの効果が期待できます。

次回は、小豆を使った調理例を紹介します。