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VOL535 ハト麦について

2024年4月22日

ハト麦は一年草で、イネ科ジュズダマ属の穀物であり、中国からインドシナ半島のベトナムにかけての熱帯アジア原産とされます。日本へ古くから渡来し、栽培されています。ハト麦という名前は、鳩が好んで身を食べたことから明治以降に名付けられたと言われています。
ハト麦は、精米より2倍以上の蛋白質が含まれ、脂質やカルシウム、鉄分、ビタミンB1、ビタミンB2なども豊富に含まれています。また、ハト麦は古くから胃腸の調子を整える、薬膳料理では代謝を高めて毒素を排出するものとして利用されています。さらに、ハト麦エキスは、保湿作用、美白作用があることが知られ、基礎化粧品に配合されることがあり、美肌の維持や利尿作用の効果も期待できます。
日本においては爽健美茶の原材料としての利用が最も有名であり、一般的に主食に雑穀として混ぜ、ハト麦茶やシリアル食品などにも利用されています。

ハト麦の効能
1、 ハト麦に含まれているヨクイニンは、免疫細胞に働きかけて、抗ウイルス採用により、イボを取る効果が期待できます。
2、 ハト麦種子エキスにはフィラグリンの産生を活性化することで肌の天然保湿因子を増やし、肌に潤いを与える作用があるとされています。
3、 ハト麦に含まれているコイクセノライドという特有の成分は、肌のターンオーバーを促進することで、古い角質を自然に取り除くニキビや肌荒れの発症を予防する効果が期待できます。
4、 ハト麦に含まれているカリウムは、余分な水分や便の排出を促進し、リンパの流れを促す働きで、毒素を排出できるデトックス効果があります。
5、 ハト麦に含まれている食物繊維は、便の量を増やす効果があり、尿の排出効果がむくみ解消、改善効果が期待できます。

⚠️ハト麦摂取の注意点⚠️
1、 ほうれん草と一緒に摂取しないこと
ほうれん草に豊富に含まれるビタミンC、クロロフィル(葉緑素)がハト麦の栄養価値を下げる恐れがある
2、 大豆と一緒に摂取しないこと
大豆に含まれるトリプシンがハト麦に含まれる豊富な蛋白質の吸収を妨げる恐れがある
3、 妊婦が適量に摂取すること
ハト麦が長期的大量摂取することによって、子宮収縮を促し、早産流産の恐れがある
4、 ハト麦は利尿効果があるため、摂取すぎると個体差による頻尿になる恐れがあります。