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VOL537 アワについて

2024年4月24日

アワ(粟)は、ヒエ、麦、豆(ダイズ、アズキ)、イネと並んで神代史上にも記録されている日本古来の五穀の一つであり、イネ科エノコログサ属の多年草であります。
アワ(粟)は、アジア原産とし、先祖野生種がユーラシア大陸に広がっていること為、起源地の推測が難しく、アフガニスタンおよびパキスタン西北部のアワが原始的な特徴がもっていることから、中央アジアからアフガニスタン、インド亜大陸北西部あたりを原産地とする説が最も有力視されています。古くからアジア、インド、ヨーロッパなどで栽培され、有史以前にアジア、ヨーロッパ、アフリカの各地に伝播されました。中国では紀元前2700年頃にはアワの栽培が行われていました。日本へはイネより早く伝来、縄文時代には栽培されていたことが確認されており、日本最古の穀類作物とされています。
アワには大穂種(大アワ)と小穂種(小アワ)があり、また、ウルチ種(ウル、粳)とモチ種(モチ、糯)があり、収穫の時期から夏アワと秋アワなどの品種に分けられています。

アワの効能
1、 アワに含まれている鉄分は、赤血球のヘモグロビンを構成する成分として、全身に酸素を運ぶという重要な役割を持ち、貧血予防効果が期待できます。また、成長期の子供や、妊娠中の女性、閉経前の女性は特に多くの鉄分が必要とされます。鉄分が不足するとヘモグロビンがうまく作られなくなり、体が酸素不足の状態になりやすく、頭痛や眩暈、倦怠感などの症状が現れ安くなります。
2、 アワに含まれている食物繊維は、体内に入っている水分を抱え込み、体内に溜まっている老廃物を体外へ排出する役割をもち、便秘解消、腸内環境を整える効果が期待できます。
3、 アワに含まれているビタミンB群やビタミンEは、ミネラル類が血行を良くし、血中の悪玉(LDL)コレステロールを分解し、善玉(HDL)コレステロールを増やす働きがある為、動脈硬化を予防する効果が期待できます。