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VOL789 端午の節句

端午(たんご)とは、五節句の一つ、2025年の端午の節句は5月日31日(土)【旧暦の5月5日】になります。
日本では端午の節句に男の子の健やかな成長を祈願し、各種の行事を行う風習があります。現在では新暦(グレゴリオ暦)の5月5日に行われ、国民祝日「こどもの日」になっています。なお、日本以外では現在も旧暦の5月5日に端午の節句を行うことが一般的です。
中国の端午節には様々な禁忌が布かれ、雄黄酒を顔に塗ったり、五色の糸を縫った香袋を身に着けたり、菖蒲や艾草を飾ったり、龍舟競渡などの行事が行う風習があります。
韓国の端午節は、田植えと種まきが終わる時期に山の神と地の神を祭り、秋の豊作を祈願する日とされています。
ベトナムの端午節は、ジウネップというもち米の発酵食品が果物と共に祭壇に供えられ、この日の果物を食べると体内の虫が退治されることができるとされています。
端午の節句の食べる物と言えば、もちろん粽(ちまき)です。

中華圏のちまき

肉ちまき         

こし餡ちまき


 
塩漬けアヒル卵黄入りちまき  

小豆、なつめのちまき

日本のちまき
秋田県の「笹巻き(ささまき)」


農林水産省HPうちの郷土料理からの写真

島根県の「笹巻き(ささまき)」


農林水産省HPうちの郷土料理からの写真

鹿児島の「灰汁巻き(あくまき)」


農林水産省HPうちの郷土料理からの写真

VOL788 シャインマスカットについて

シャインマスカットとは、日本の農林水産省が所管する農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)によって育種・登録された広島生まれの葡萄の栽培品種であり、命名登録番号は「ぶどう農林21号」となっています。
日本で一般的にマスカットと呼ばれているマスカット・オブ・アレキサンドリアのことで、食味と食感共に良い葡萄ですが。同種を含むヨーロッパブドウは雨の多い地域では身が割れたり、病気しやすくなったり、日本の気候には適しておらず栽培に温室等の施設が必須になります。その一方で、病害に強く、日本の気候にも耐えられるのはアメリカブドウであり、しかし、アメリカブドウは噛みきりにくく、フォクシー香があり、一般的なヨーロッパブドウに比べて食味が劣ることになります。
これらの欠点を改良し、アメリカブドウの栽培品種「スチューベン」とマスカット・オブ・アレキサンドリアの交配を行い、「ブドウ安芸津21号」が誕生しました。安芸津21号はマスカット・オブ・アレキサンドリアに似たような肉質を持ち、やや大粒で、マスカット香とファクシー香が混ざり、あまりよくない香りです。そこで、山梨県の植原葡萄研究にて誕生した、カッタクルガンと甲斐路の交雑種になり、「白南」という品質が最高だが、果皮の汚れがひどくて、諦めた品種となってしまいました。
1988年に安芸津21号と白南を交配した実生から選抜され、1999年から2002年まで、「ブドウ安芸津23号」の系統号を付けて、系統適応性検定試験に供試し、全国で特性を検討しました。2003年9月5日に、名称は「シャインマスカットとし、」登録番号が「ぶどう農林21号」に品種登録され、有効期限30年とされています。
シャインマスカットを開発した日本農研機構は、2006年に日本おいて品種登録を実施しているが、海外輸出を想定していない為、日本国外での品種登録が行われてなったのです。植物の新品種の保護に関する国際条約においては、自国外における果物の品種登録は自国内で登録から一定の期間以内に行うことが定められ、葡萄の場合6年となっています。シャインマスカットは2012年に申請期限を過ぎ、日本国外では日本の許可などを要さず合法に栽培が可能になっています。

シャインマスカットの特徴
シャインマスカットは、粒が大きく、甘みが強く、皮が薄く、種もないし、丸ごと食べられるし、欠点が極めて少ないのが最大な特徴になります。
シャインマスカットの房は円筒形400gから500g程度、成熟時の色は黄緑色で、粒は短楕円形、粒の重さは凡11、12gと巨峰並みになります。糖度は20度程度で高く、酸含量0.3から0.4g/100㎖と低く、ジベレリン処理により種無しで皮ごと食べられます。

シャインマスカットの栄養素
1 シャインマスカットに含まれている糖質は、消化吸収後、最終的にブドウ糖に分解されエネルギー源として使われるようになります。脂質より早く分解吸収される為、即効性の疲労回復効果が期待できます。さらに、ブドウ糖には脳唯一のエネルギー源として脳の活性化や、集中力アップ効果も期待できます。
2 シャインマスカットの皮に含まれているポリフェノールの抗酸化作用によって、生活習慣病の予防効果が期待できます。

シャインマスカットの選び方
●緑鮮やかの方より、黄色味を帯びている方度が高いので、色をみて好みの味を選びましょう。
●粒大きければ、大きいほど甘い
●果肉の盛り上がりをみて、艶のある大粒の物選びましょう
●房に繋がる枝又は軸が太くて緑色の物が新鮮の証
●果皮にブルームという白い粉(葡萄の新鮮さを守る為の物質になる)がついている物を選びましょう
●香りの強い物を選びましょう

シャインマスカットの保存方法
●房のまま保存する場合、ひと房ずつポリ袋に入れ、乾燥を防ぎ、野菜室保存することをお勧めします。
●より長く保存したい場合、房から実を切り離して保存することをお勧めします。ちなみに、ハサミで軸を2、3㎜程度残してカットし、保存袋又は密閉容器に入れて、野菜室で保存しましょう

⚠️食べ過ぎに注意⚠️
●シャインマスカット1粒あたりのカロリーは、5~6Kcalと比較的に低いですが、糖度が高い分糖質も多くなり、くれぐれも食べ過ぎに注意しましょう。

VOL787 葡萄について

葡萄(ぶどう)とは、ブドウ科のつる性落葉低木であり、その果実のことを称します。ブドウ属の植物は数十種類あり、北アフリカ、東アジアに多く、インド、中東、南アフリカにも自生種があり、日本の山野に分布し、ヤマブドウエビヅル、サンカクヅルもブドウ属の植物になります。現在ワイン用に栽培されている葡萄は、ペルシアやアフリカが原産のヴィニフェラ種と、北アフリカ原産のラブルスカ種が主に使われています。葡萄は温帯農作物で、平均気温10℃から20℃程度の地域が栽培適地になり、水はけがよく、日当たりが良い土地を好む習性があります。
葡萄の栽培歴史は古く、紀元前3000年頃には原産地であるコーカサス地方やカスピ海沿岸ですでにヨーロッパブドウの栽培が開始されていました。原産地から東へと伝播したものは、紀元前2世紀に中国に到達したとされています。日本で古くから栽培されている甲州種は、中国から伝来された東アジア系ヨーロッパブドウが自生したものが、鎌倉時代初期に甲斐国勝沼(現在の山梨県甲州市)で栽培が始められていました。明治時代に入り、ヨーロッパから新品種が次々と導入されるようになったが、乾燥を好む品種が多いヨーロッパブドウのほとんどは日本での栽培に失敗しました。一方アメリカブドウの多くは日本の気候に合い定着したものの、ワイン用として香りがきつく好まれなかった為、食用果実の栽培に転換し、特に普及したのはデラウェアとキャンベル・アーリーになります。
日本での生産量は、山梨県が最大の産地になり、国内生産量の24%を占めました。日本では南西諸島を除くほぼ全域が葡萄の適地である為、北海道から九州までの広い範囲において葡萄が生産されています。世界ではワイン生産用が7割を占め非常に多いのに比べ、日本では食用が9割近くを占めています。

葡萄の品種
●甲州…日本最古の品種で、日本における白ワインの主要原料ともなっている
●巨峰/種無し巨峰…日本で最も栽培されている品種
●デラウェア…日本で2番目に多く栽培されている品種、小粒だが味が良く
●ピオーネ…大粒で味が良く、日本で3番目に多く栽培されている品種
●藤稔…父種はピオーネ、母種は井川682、巨峰よりも糖度が高く、味も良く
●キャンベル・アーリー…戦前からの主要品種、70年代から栽培面積が激減
●シャインマスカット…日本の農林水産省が所管する農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)によって育種、登録された広島生まれのブドウの栽培品種、命名登録番号は「ぶどう農林21号」
●その他…カルディナル、ナイアガラ、オーロラブラック、シャスラ、レッドグローブ、ブラックオリンピア、マスカット・ベーリーA、翠峰、甲斐路、ロザリオビアンコ等々

葡萄について
1 葡萄に含まれているポリフェノールは、抗酸化作用があり、動脈硬化の予防、花粉症を抑える効果が期待できます。
2 葡萄に含まれているブドウ糖は、脳の働きを活発させ、集中力を高める効果が期待できます。
3 葡萄に含まれているカリウムは、ミネラルの一種で、ナトリウム(塩分)を体内に排出し、血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
4 葡萄に含まれているビタミンB群は、エネルギー代謝を助け、粘膜の再生、免疫力アップに役に立ちます。
5 葡萄に含まれている有機酸は、抗酸化作用、抗菌性作用が期待できます。

葡萄の選び方
●果皮に張りと艷がある物を選びましょう
●ブルームと呼ばれる白っぽい粉が表面に付いている物を選びましょう
●軸が綺麗な緑をしている物を選びましょう
●枝が黄色から緑で萎れていない物を選びましょう

葡萄の保存方法
●葡萄は洗わずにキッチンペーパー等で包んで保存する
●常温保存も可能ですが、日持ちや美味しさをキープする為に、冷蔵保存がお勧め、なるべく早くお召し上がりください
●葡萄衝撃に弱い為、保存容器を使用しましょう

⚠️食べ過ぎに注意⚠️
●葡萄100gあたりのカロリーは、皮なしの場合58Kcal、皮つきの場合69Kcalで、カロリー摂りすぎる可能性があります。厚生労働省が推奨している1日当たりの果物の摂取量の目安は200gになり、単純計算で1粒12gぐらいの葡萄は16粒で、小粒のデラウェアなら小さめの1房ぐらいになり、そのカロリーはなんと皮なしの場合約120Kcal、皮つきの場合140Kcalになります。
●妊娠中の場合、ポリフェノールの過剰摂取により胎児の動脈管収縮がみられることがある為、摂りすぎる注意しましょう。
●糖尿病の方は、ブドウ糖により血糖値の上昇心配がある為、摂りすぎに注意しましょう。

VOL786 西瓜について

西瓜(すいか)とは、果実を食用する為に栽培されるウリ科のつる性一年草で、その果実のことを称します。西瓜の原産は熱帯アフリカのサバンナ地方や砂漠地帯になります。現在世界各地で主に栽培されている西瓜の原種は、アフリカ北東部コルドファン地方(スーダン)産コルドファヌス亜種である可能性が高いとされています。リビアでは5000年前に集落の遺跡より西瓜の種が見つかり、それよりも前から品種改良が行われていたことが判明しています。
紀元前500年頃には、地中海を通じてヨーロッパ南部へ伝来、地中海の乾燥地帯での栽培が続けられるうちに果実を食べる植物に発達し、食用することになりました。日本に伝わった時期は定かではないが、室町時代以降とされ、天昇7年ポルトガル人が長崎に南瓜と西瓜の種を持ち込んだ説があり、慶安年間隠元禅師が中国から種を持ち込んだ説もあります。日本全国に広まったのは江戸時代後期であり、栽培面積の拡大は大正時代になってからです。
夏の風物詩と言われている西瓜は、美味しいだけでなく、ダイエット効果や美容効果もある食材になります。

西瓜について
1 西瓜(すいか)に含まれているリコピンの量はトマトの1.5倍以上になり、リコピンは活性酸素を除去し、シミやシワの予防になり、美容効果が期待できます。
2 西瓜(すいか)にはマンノシダーゼという糖質分解酵素が豊富に含まれ、ダイエットに繋がる効果も期待できます。
3 西瓜(すいか)の種子と果肉にはカリウムが多く含まれ、疲労回復、利尿効果があり、老廃物の排出、むくみ解消に効果が期待できます。
4 多くの人が食べずに捨てた西瓜の皮にシトルリンが多く含まれ、血流を良くする働きがあります。

西瓜の選び方
●西瓜の叩くと、ボンボンと澄んだ音が響くであれば、完熟している
●西瓜を叩くと、ポンポンと高い音であれば、未熟である
●西瓜を叩くと、ポンポンよりも低く重い音であれば、熟し過ぎた
◎売り物を叩く行為は、基本的にマナー違反になるので、お勧めしません◎
●西瓜完熟になると蔓の付け根が少しくぼみ、周りが盛り上がった形になる
●甘い西瓜を選ぶ時、黒い模様の部分がくぼんでいることがサインであり、また緑との境がはっきりしているのも新鮮で甘い西瓜の特徴になる
●西瓜のへそが小さい場合未熟の可能性があり、へそが大きすぎると熟しすぎている可能性が高い

西瓜の保存方法
●西瓜基本的に常温保存になり、かっとしていないなら、通風の良い涼しいところに置きましょう
●西瓜は冷やし過ぎると甘さが落ち、食べる直前に冷やすのはお勧めします。
●カットした西瓜はすぐに冷蔵庫の保存しましょう

VOL785 桃について

桃(もも)とは、バラ科モモ属の落葉小高木であり、その果実や花のことを称します。中国原産になり、食用、観賞用として世界各地で栽培され、春には薄桃色の花を咲かせ、夏には果実を実らせ、その果実は赤みがかかった白色の薄い皮に包まれ、皮の表面には毛茸(もうじ)が生え、果肉には水分が多く、柔らかく甘いです。
日本では長崎県の多良見町にある伊木力遺跡から、縄文時代前期の桃核が出土され、これが日本最古の桃とされています。弥生時代後期には大陸から栽培種が伝来し、平安時代から鎌倉時代には珍重され、当時の品種がそれほど甘くなく、主に薬用、観賞用として用いられています。明治時代には、甘みの強い水蜜桃が輸入され、食用として広まった、現在日本で食用に栽培されている品種は水蜜桃の品種改良したものが殆どになります。日本主な産地として、山梨県、福島県、長野県など降水量の少ない盆地で栽培され、日本最北端の生産地は北海道札幌市で、出荷数が極僅かになります。

桃について
1 桃に含まれているペクチンは、食物繊維の一種で、腸に働きかける栄養素であり、腸の動きを活発させ、善玉菌を増やし、便秘や下痢を解消し、腸内環境を整える効果があります。
2 桃に含まれているカリウムは、ミネラルの一種で、体内余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があり、むくみ解消に効果が期待できます。
3 桃に含まれているビタミンCは、美肌の元となるコラーゲンを作る効果があり、シミや雀斑の原因となるメラニン色素の生成を抑制する効果があります。また、ビタミンCは、免疫力アップに役に立ちます。
4 桃に含まれているビタミンEは、抗酸化作用があり、細胞の老化を抑制する効果が期待できます。
5 桃に含まれているナイアシンは、ビタミンの一種であり、摂取した栄養をエネルギーに変える時に必要不可欠とされています。また、ナイアシンは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素を助けることができるとされ、酒好きにはお勧めです。

桃の選び方
●全体に着色しているものを選びましょう
●左右対称になっているもの、豊円形で変形していないものを選びましょう
●中玉以上のものを選びましょう
●表面全体に産毛があるものを選びましょう
●品種特有な甘い香りを放つものを選びましょう
●しっかりとして枝の着いた痕が残っているものを選びましょう

桃の保存方法
●桃は傷みやすく、あまり日持ちできない果物になり、買ってから2、3日で食べるようにしましょう、その場合常温保存がベストです。
●食べる前に1、2時間程度に冷蔵庫で冷やすと甘味が増します。

VOL784 桜桃について

桜桃(さくらんぼ)とは、バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であり、実桜(みざくら)類の食用果実のことを称します。生産者は桜桃と呼ぶことが多く、商品化されるものは桜桃と呼ばれています。桜桃は、桜の実という意味で、「桜の坊」の「の」が撥音便となり、語末が短母音化したと考えられます。桜桃は有史以前から食べられており、原産地はアジア西部のトルコ共和国とされています。西アジアから鳥などによって種子が運ばれ、ヨーロッパ一帯で野生化したと言われています。そこから大西洋に渡ってアメリカに、そして太平洋を渡って日本に伝来したという説があります。もう一つの説は、江戸時代に中国の清から日本に伝来したと言われています。セイヨウミザクラが日本に伝えられたのは明治初期で、ドイツ人のガルトネルによって桜桃の旬は5月下旬から7月上旬になり、人気の高い佐藤錦は6月中旬から下旬にかけて、収穫、出荷されています。主な産地としては、山形県、北海道、青森、山梨、秋田、福島で栽培されています。特に山形県の生産量は全国の75%を占めるほどになっています。

桜桃について
1 桜桃にふくまれているビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、β—カロテン等のビタミン類がバランスよく、美肌効果が期待できます。
2 桜桃に含まれているビタミンDは、カルシウムの吸収を助けることによって、骨粗しょう症の予防効果が期待できます。
3 桜桃に含まれているアントシアニンは、ポリフェノールの一種であり、目の疲れを緩和する効果が期待できます。
4 桜桃に含まれているブドウ糖は、エネルギー源として身体に素早く吸収されます。また、代謝を高めるに必要なクエン酸等も桜桃に含まれているので、同時に摂取することで疲労回復効果が期待できます。
5 桜桃に含まれているソルビトールという成分は、虫歯になりにくくする効果が期待できる成分である為、虫歯予防効果が期待できます。
6 桜桃に含まれているカリウムは、利尿効果、むくみ解消に効果が期待できます。
7 桜桃に含まれている鉄分、葉酸等の含有量豊富で、妊婦さんにお勧めの果物になります。

桜桃の選び方
●果皮に張りと艷がある物を選びましょう
●粒の大きい物を選びましょう
●表面に傷や変色のない物を選びましょう
●果皮全体着色している物を選びましょう
●軸が太くて綺麗な緑色している物を選びましょう

桜桃の保存方法
桜桃は温度変化に弱い為、常温保存で早めに食べきるのは基本
●桜桃いたみやすい為、触る時はそっと、優しくが鉄則
●気温10℃以下で風通しのいいところで、直射日光が当たらない場所に保存
●綺麗に洗ったさくらんぼは、水気をとり、通気性のいい容器に移し、濡れたキチンペーパーをかぶせて保存

⚠️食べ過ぎに注意⚠️
●桜桃を食べ過ぎる、ソルビトールの過剰摂取に繋がる可能性がある為、腹痛、下痢、嘔吐などの症状ができる可能性があります。
●桜桃100gあたりのカロリーは60Kcalもある為、カロリー摂りすぎる可能性があります。
●厚生労働省が推奨している1日当たりの果物の摂取量の目安は200gになり、単純計算で1粒6gぐらいの桜桃は33粒で、33粒の桜桃のカロリーは120Kcalにもなってしまいます。カロリー摂りすぎを防ぎたいであれば、1日15、16粒程度に抑えておいた方がお勧めです。

VOL783 杏子について

杏子(あんず)とは、バラ科サクラ属の落葉小高木で、中国の北東部の原産といわれ、日本へは渡来種とされ、弥生時代以降の遺跡から出土、果樹として栽培の歴史も古く、現在では長野県、山梨県、山形県を中心に栽培されています。
杏子は小粒の黄桃といった感じで形は桃とよく似ています。大きさは品種にもよりますが、梅程度から桃ぐらいで果皮の表面は産毛がなくネクタリンのようで、果皮の色は黄色から橙色で日光に当たっていたところが赤みを帯びっています。
生杏子は収穫されてすぐに出荷され、全盛期は6月下旬から7月中旬になります。

杏子について
1 杏子に群を抜いて多く含まれているβ-カロテンは、体内に摂取されるとビタミンAに変換されます。ビタミンAは、免疫力を高める働きがあり、風邪やインフルエンザを始め、感染症予防に役に立ちます。また、夜盲症の予防や改善効果が期待できます。

2 杏子はクエン酸、リンゴ酸といった有機酸が多く含まれています。胃腸の動きを良くし、殺菌作用などの効果があります。また、乳酸を減らし、エネルギーを作り出し、疲労回復効果が期待できます。

3 杏子に含まれている鉄分は、肺で取り込んで酸素を全身の細胞や組織に運ぶ重要な役割を果たしています。また、筋肉中のミオグロビンという蛋白質の構成成分として、血液中の酸素を筋肉に取り込む働きもあります。

4 杏子に含まれているカリウムは、体内でナトリウムとのバランスを保つことで血圧を正常に保つ役割を持ち、高血圧の予防や改善効果が期待できます。

5 杏子に含まれている食物繊維は、腸内環境の働きを整え、活性化させ、便秘解消や代謝アップといった効果が期待できます。また、毒素や老廃物も一緒に排出する効果があり、アンチエイジング効果が期待できます。

6 杏子に含まれているギャバは果肉に含まれ、脳の血行を良くする作用がとされ、脳動脈硬化症によるボケの予防の効果が期待できます。

7 杏子の種は漢方薬になり、杏仁(きょうにん)と呼ばれ、生薬として咳止めや痰を抑える効果があります。

8 干し杏子は身体を温める性質があり、毎日少し食べると冷え性改善効果が期待できます。また、内臓の機能低下や発熱による腫れを抑え、喉の渇きやキレにくい痰にいいとされています。

杏子の選び方
●果皮は濃い橙色になっている物を選びましょう
●果皮に張りのある物を選びましょう
●粒の大きい物を選びましょう
●手に持った時実がしまっている物を選びましょう

🔴表面に傷のある物を避けましょう
🔴あたって柔らかくなっている物を避けましょう

杏子の保存方法
杏子はそれほど日持ちしない為、なるべく早めに食べきること
●乾燥しないようにラップで包んで、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
⚫️冷凍保存お勧めしません

⚠️食べ過ぎに注意⚠️
栄養豊富でも食べ過ぎはよくない

1日に食べる量
⚫️生杏子の場合5個程度にしましょう
⚫️ドライ杏子の場合2,3個にしましょう

VOL782 小満について

2025年5月21日(水)、二十四節季の第八番目の小満(しょうまん)です。
「暦便覧」によると、「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」、小満とは陽気がよくなり、草木などの生物が次第に成長して生い茂るという意味になります。ちなみににしにほんでははしり梅雨が現れる頃です。
「小満の候」とは、小満の日から、次の節季「芒種(ぼうしゅ)」の前日まで使うことができます。今年の芒種は6月5日の為、5月21日から6月4日までは「小満の候」と称することができます。

「小満の三候」
1 「初候」…蚕起食桑(かいこ起きてくわをはむ)、5月21日から5月25日頃、蚕が桑の葉をたくさん食べて成長する頃になります。人々の暮らしを支えていたため、「おかいこさま」と敬称をつけて呼ぶ地方もあります。
「次候」…紅花栄(べにばなさかう)、5月26日から5月30日頃、あたり一面に紅花が咲く頃になります。紅花は古代エジプト時代から染料として利用され、花弁(はなびら)の水に溶ける黄色の色素と、水に溶けない赤の色素から、紅色が作られます。

2 「末候」…麦秋至(むぎのときいたる)、5月31日から6月4日頃、麦が熟し、たっぷりと金色の穂をつける頃になります。百穀が成熟する、麦にとっての「秋」です。この時期に穂を揺らしながら吹き渡る風を「麦嵐

3 又は降る雨を「麦雨」と称します。

小満の食べ物
●メロン
アフリカ原産で、日本には明治時代頃に入ってきたとされ、環境上栽培が難しく高価な果物の代名詞となっています。果肉は、赤肉種、青肉種、白肉種の3種類に分類されています。
●桜桃(さくらんぼ)
語源は桜を擬人化した「桜ん坊(さくらんぼう)」と言われています。山桜などの桜類の果実は多くのものが食べられ
●辣韮(らっきょう)
中国が原産で日本には19世紀までに伝来し薬用、野菜として全国に普及したと言われています。若摘みしたものはエシャロットと呼び、生食され、食欲増進効果があります。
ますが、現在スーパーに並ぶのは殆どヨーロッパ種の物になります。果実に様々な味、色、形のものがあります。

小満の虫
●てんとう虫
よく知られている背中に斑点が7つあるナナホシテントウ、背中の黄色いキイロテントウ、病気の菌を食べてくれるテントウなど大きさ、色、様々な種類や役割を持ったテントウムシがいます。

小満の行事
●潮干狩り(しおひがり)
旧暦の15日頃は潮の干満の差が大きく「大潮」と呼ばれ、この時期は多くのかいが見つかりやすいとされています。熱中症に注意し、熊手とバケツを持って皆んなで楽しく取りに行きましょう。

VOL781 枇杷について


 
枇杷(びわ)とは、バラ科ビワ属の常緑高木であり、中国南西部の原産とされ、日本では四国、九州に自生しています。枇杷の葉は、濃い緑色で大きく、長い楕円形で、表面には艶があり、裏には産毛があります。大きな葉陰に楽器の琵琶に似た形をした為、名付けられたそうです。昔はあちこちの庭先で見かける身近な果実だったが、栽培物が痛みやすいことなどの理由で、流通量が少なく、現在では高級果実として扱われています。
枇杷の旬は初夏ですが、ハウス栽培では1月頃にも早生種が長崎から出回り始め、3月頃から茂木枇杷(もぎびわ)も並び始めます。ちなみに、最も食べ頃は初夏の5月から6月頃になります。

枇杷について
1 枇杷に含まれているβ-カロテン、強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑制し、取り除く働きを持っています。また、体内で必要に応じて皮膚や粘膜を守る働きがあるビタミンAに変換され、喉や鼻などの健康を保つのに役に立ちます。

2 枇杷に含まれているクリプトキサンチンは、必要に応じてビタミンAに変化され、粘膜や皮膚の健康維持に役に立ち、風邪や咳、喉の痛みなどを緩和する効果が期待できます。また、骨粗鬆症のリスクを軽減する効果が来たできるとされています。

3 枇杷に含まれているカリウムは、余分なナトリウムを体外に排出する作用があるため、摂り過ぎた塩分を調節する働きがあります。

4 枇杷に含まれているポリフェノールは、活性酸素を抑制する効果があり、がんの予防にも効果があるとされています。

5 枇杷の葉は生薬として使われ、腰痛や腹痛など患部に当てると痛みに効くという民間療法に利用されていたそうです。

6 枇杷に含まれているクロロゲン酸は、肝臓において脂肪を燃焼させる働きがあります。

枇杷の選び方
⚫️綺麗なオレンジ色をしている物を選びましょう
⚫️産毛をしっかりと残っている物を選びましょう
⚫️ヘタがしっかりしている物が新鮮の証、選びましょう
⚫️表面に傷や茶色くなっていない物を選びましょう

枇杷の保存方法
⚫️冷暗所に保存することをお勧め
🔴低温によって傷みが早くなる果物の為、冷やすのは食べる直前にすることをおすすめ

⚠️注意点⚠️
⚫️枇杷の種子には杏などと同じく、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む有害な天然のシアン化合物が多く含まれています。シアン化合物を一度大量に摂取してしまうと健康に影響を及ぼす恐れがある為、注意しましょう

VOL780 桑の実について

桑の実(くわのみ)とは、クワ科クワ属の落葉樹になる果実の総称で、「マルベリー」、「ミュール」とも呼ばれています。通常桑の木は接木で繁殖させるため、各地域で、独自の品種が選抜し、育成された事から、地方ごとに様々な品種が生まれ、栽培されています。桑の実は実がなり始めは白く、徐々に赤くなり、完熟になると赤黒くなります。ちなみに、赤黒くなるまでは酸味が非常に強く、十分に熟成し赤黒くなったものが食べ頃になります。桑の実の果実はラズベリーなどと同じように小さな粒が集まって1個の果実となっています。真ん中の軸は果実の先近くまで中心を貫いた状態で通っています。熟した果実は甘みが強く、ブラックベリーとよく似ています。
桑の実は4月から5月頃に花を咲かせ、実をつけ始め、収穫でき食べことになるのは実が熟し、赤黒くなる6月初旬から下旬までのわずか1ヶ月間です。

桑の実について
1 桑の実に含まれているビタミンCは、100gあたり36.4mgになり、実にみかんよりも多く含まれています。ビタミンCは、免疫力を高める効果により、風邪の予防効果が期待できます。また、鉄分の吸収を促す働きがあり、シミの元となるメラニンの生成を抑え、美肌効果も期待できます。

2 桑の実に含まれているビタミンAは、目や皮膚の粘膜を健康に保つ働きがあり、抵抗力を強めたりする働きもあり、眼病予防効果が期待できます。

3 桑の実に含まれているアントシアニンは、ポリフェノールの一種で、青紫色の天然色素成分になります。アントシアニンは、植物が紫外線などの有害な光によるダメージから自ら身体を守る働きがあります。また、視力、視覚機能の改善や眼精疲労の予防効果があるとされ、目のサプリメントなどにも利用されています。

4 桑の実に含まれている鉄分は、体内では赤血球の一部として血液中の酸素を運搬するといった重要な働きをし、鉄分が不足すると全身に十分な量の酸素を運ぶことができなくなり、頭痛や動悸、倦怠感、眩暈(めまい)などの症状が現れる恐れがあります。

5 桑の実に含まれているカリウムは、100gあたり194mgで、フルーツの中ではトップクラスの含有量と言われています。カリウムは、余分な塩分を排出してくれる働きがあり、むくみ解消効果、高血圧の予防効果が期待できます。

桑の実の選び方
●全体に赤黒く色付いた物を選びましょう
●軸は綺麗な黄緑色でみずみずしい、萎びていない物を選びましょう
●果実から果汁が滲み出ていない物を選びしましょう

桑の実の保存方法
●桑の実はそのままキッチンペーパーなどを敷いた容器に入れ、乾燥しないようにラップなどを被せて、冷蔵庫に保存しましょう
⚫️なるべき早めに食べることをお勧めする

⚠️食べ過ぎに注意⚠️
●桑の実は適量に摂取すれば、便通の改善が期待できますが、大量に食べれば当然お腹が緩くなることもあり、注意しましょう