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VOL844 秋の養生

 「一雨一度」の言葉通り、雨のたびに少しずつ秋らしい空気が漂い、秋らしさが増し、季節はゆっくりと舵を切り始めるようになります。秋と言えば厳しい暑さが和らぎ、湿気も徐々に減り、大分過ごしやすくなります。気候の変化やご自身の体調の変化にしっかり意識を向けておかないと、風邪を引きやすくなる季節でもあります。また、秋は夏の暑さでダメージを受けた身体を癒して体力を回復させ、来るべき厳しい冬を越す準備の期間でもあります。秋は、移り変わりの季節であり、季節の前半と季節の後半では、気温の差とても大きくものになります。
中医学では、秋は他の季節と違って、短い期間で真夏から真冬に向かう期間であることから、秋の前半を「温燥」、秋の後半は「涼燥」と呼びます。
「温燥」とは、夏の暑熱がまだ残っている状態に、秋の乾燥が加えるという特徴があります。また、最近地球温暖化の影響で「温燥」が少し長くなり、10月中旬頃までは「温燥」と考えてもよろしいでしょうか。「涼燥」とは、秋の乾燥の上に冬の寒気が加えるという特徴があります。

秋の体調不良はなぜ起こる
1 夏の冷えによる疲れが残っている為
2 急激な気温変化による
3 寒暖差アレルギー反応を引き起こす
4 空気の乾燥による
5 日照時間減少の為

秋の過ごしポイント
1 気温の変化に対応できるように準備しよう
2 乾燥に注意しよう
3 乾燥からくる相の不調をケアしよう
4 早寝早起きを意識しよう

夏から秋への健康な養生方法
1 身体を温めること
身体を温めることを意識し、温かい飲み物にしたり、味噌汁やスープを飲んだり、お風呂に入る時シャワーだけではなく、お湯にゆっくりと浸かること、生姜など身体を温める香辛料を摂り入れること、無理なく毎日の習慣にできること取り入れましょう。
2 水分を積極的にとること
秋になると、夏ほど喉の渇きが感じなくなりますが、それでも水分補給を積極的しましょう。出来れば、常温のミネラルウオーターや、白湯(水を沸騰させてから冷ました物がお勧め)がお勧めします。
3 太陽の光を浴び、運動すること
朝晩の気温が下がる9月からは、運動もしやすくなり、お散歩やウォーキングを積極的取り入れましょう。特に朝の太陽を浴びながらのウォーキングをお勧めです。朝太陽を浴びることによって、自律神経の働きが高くなり、気分の落ち込み解消効果が期待できます。
4 早寝早起きすること
早寝早起きすることで、自律神経のバランスが整え、免疫力アップに役に立ちます。
5 食事に気を付けること
秋の旬の食材を積極的取入れ、バランスの良い食事を心がけましょう。旬の食材取り入れるメリットが三つあります。一つ、ビタミン、ミネラル等の栄養素が豊富に含まれ、栄養価が高いこと。二つ、新鮮さで美味しさが増すこと。三つ、食材が多く収穫できるので比較的価格が安定し、やすくなる場合もあること。

VOL843 秋分について

2024年は9月23日(火)、二十四節季の第十六番の秋分(しゅうぶん)です。「暦便覧」では、「陰陽の中分となれば也」、とされています。秋分とは春分と同じように、太陽が真東から昇り真西に沈む、昼と夜の長さが同じになる日のことを言い、その日を中心とした一週間が空きのお彼岸になります。秋分の時期は、暑さは減り代わりに冷気を感ずる日が増え、秋の七草が咲き揃う頃になり、次第に秋が深まっていきます。
「秋分の候」とは、秋分の日から、次の節季「寒露(かんろ)」の前日まで使うことができます。今年の寒露は10月8日の為、9月23日から10月7日までは「秋分の候」と称することができます。

「秋分の三候」
「初候」…9月23日~9月27日頃、雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)、夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃、空にはもこもことした鱗雲が現れます。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。
「次候」…9月28日~10月2日頃、蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)、外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度をしはじめる頃になり、これから約半年間も土の中で静岡に秋冬が終わるのを待ちます。そして、啓蟄(けいちつ)頃に再び姿を現します。
「末候」…10月3日~10月7日頃、水始涸(みずはじめてかるる)、田の水を落として、稲穂の刈り入れを始めることになり、収穫の秋真っただ中で、おお忙しですが、黄金に色づいた稲穂が輝き、風が靡く風景はとても美しいです。

秋分の食べ物
⚫️花梨(かりん)
花梨は様々な効果があるとされ、乾燥させたものを煎じて飲めば、咳止めや利尿効果があるとされています。そのため、花梨味ののど飴なども多く発売されています。
⚫️松茸(まつたけ)
松茸は香りや味わいがよく、高価であることから「茸の王様」と呼ばれています。松茸ご飯にする時は、加熱しすぎると香りが飛んでしまうため、炊き上げる直前に入れましょう。
⚫️鯖(さば)
新鮮な鯖は身が硬く、青光りしています。特に脂の乗った鯖は血液をサラサラにしてくれます。塩焼き、味噌煮、シメサバ、刺身など味わい方は豊富です。

秋分の花
●金木犀(きんもくせい)
金木犀は、甘い香りを漂わせ、金色の花を咲くことが多いことから「キンモクセイ」という名前がつけられたと言われています。金木犀の花言葉は「隠世」といいます。その由来としては、金木犀の強い香りによって、邪気を払う効果を得るため、神社などで植えられることが多くあります。

秋分の行事
⚫️お萩(おはぎ)
秋分の日にはおはぎがお供えされます。春分の日にはぼたん餅がお供えされますが、この二つは同じものであり、春は牡丹を咲くので「牡丹餅」、秋には萩が咲くため「御萩(おはぎ)」と呼ばれています。

VOL842 秋の乾燥

秋と言えば厳しい暑さが和らぎ、湿気も徐々に減り、大分過ごしやすくなりますが、実に油断できない季節でもあります。
中医学では、秋は他の季節と違って、短い期間で真夏から真冬に向かう期間であることから、秋の前半を「温燥」、秋の後半は「涼燥」と呼びます。
「温燥」とは、夏の暑熱がまだ残っている状態に、秋の乾燥が加えるという特徴があります。また、最近地球温暖化の影響で「温燥」が少し長くなり、10月中旬頃までは「温燥」と考えてもよろしいでしょうか。「涼燥」とは、秋の乾燥の上に冬の寒気が加えるという特徴があります。

それにしても、なぜ秋になると乾燥しやすくなるのでしょうか?

それは、夏の間に日本付近を覆っていた高温多湿の太平洋高気圧の勢力がだんだん弱まり、大陸から移動性高気圧が日本付近にやってきます。この移動性高気圧は、温暖で乾いた空気で構成されているため、空気が乾燥しがちになります。

この時期に肌が乾燥してしまう理由として2つあります。

一つは、空気の乾燥
気温下がるにつれ、湿度低下しやすくなります。湿度が下がることによって空気が乾燥し、肌の水分も蒸発にやすくなります。ちなみに、健康な肌は水分と油分がバランスよく保持されていますが、肌の水分量が減り、乾燥した肌状態になると、肌は紫外線や花粉などといった外部からの刺激に弱くなり、肌荒れが引き起こしやすくなります。

二つ、夏に受けたダメージの影響による
夏の強い日差しによる紫外線の影響で、皮膚のバリヤ機能が低下している可能性があります。また、紫外線によって、真皮(表皮と皮下組織の間の乳頭層と真皮網層から構成される皮膚のことを称し、繊維性結合組織から構成されると言われています。)のコラーゲンやエラスチンが破壊、又は減少している可能性があります。ちなみに、バリア機能とは、肌の一番外側にぞんざいする角層に備わる、紫外線、乾燥や摩擦などの外部刺激から肌を守る機能のことの称します。バリア機能低下してしまうと、肌荒れなどの肌トラブルが引き起こしやすくなります。
バリア機能の低下と空気の乾燥によって、秋の季節はシミ、ニキビ、たるみやシワなどの肌トラブルを引き起こしやすい季節になり、美肌の大敵となる要因です。

VOL841 秋の不調について

涼しく、爽やかな秋になりつつですが、食欲不振、怠さ、胃腸の調子が悪い等体調を崩される方が多くなるようです。

秋の体調不良が起こりやすい原因
1 秋の気候
秋は、低気圧の日が多く、空気中酸素濃度が低下する為、身体の不調が出やすくなります。
2 日照時間の減少
秋になると気温とともに日照時間が減少し、それに伴って気分が落ちこみやすくなります。何をするにもやる気が起こらなかったり、炭水化物をついつい食べ過ぎてしまったり、朝起きられなかったりなどの症状がある場合、季節性鬱(うつ)の可能性があるようです。
3 空気の乾燥
秋が深まれるにつれ、空気がどんどん乾燥してくる、空気が乾燥すると、汗がかいてもすぐに乾いてしまうため、汗をかいていたことに気付かず、水分補給のタイミングを逃してしまうことがよくあります。水分不足すると、便秘や肌荒れ、喉の痛みなどの原因になります。
4 朝晩と昼間の寒暖差
朝晩の気温が下がり、日中はまだ汗ばむ日があり、寒暖差が激しくなると、自律神経のバランスが崩れやすくなるのは体調不調の原因になります。
5 寒暖差アレルギーになる可能性
9月に入り、朝晩の気温が下がり涼しさを感じるようになり、その一方、日中はまだまだ暑い日々が続いています。激しい気温差により、鼻の粘膜を広がって腫れることにより、鼻水、鼻詰まりなどアレルギー性鼻炎のような症状を引き起こしやすくなります。ただし、寒暖差アレルギーによる鼻炎は、風邪の症状がなく、目の充血もなく、鼻水が透明などの特徴が上げられています。
6 夏の身体の冷えの残留
夏で、クーラーや冷たい物の過剰摂取により身体が冷えすぎる可能性があり、それにより胃腸機能の低下が進み、疲れが出やすくなるのは体調不良の一因になります。

体調不良主な症状
1 食欲がない
2 身体がだるい
3 風邪を引きや、すくなる
4 咳が出るや、咳が長引く
5 眠いや、眠れない
6 肩こりや、頭痛がする
7 立ち眩みや、眩暈

VOL840 白露について

2025年9月7日(日)は、二十四節季の第十五番の白露(はくろ)です。「暦便覧」では、「陰気ようやく重なりて、こごりて白色となれば也」、と説明をしています。夜の間に大気が冷え込み、草花や木に朝露(あさつゆ)が宿り始め、野には薄の穂が顔出し、秋の趣がひとしおかんじられ、空が高くなり、本格的な秋の到来を感じられる頃になります。日中の暑さも和らぎはじめ、朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さも感じさせる涼風が混じり始めます。
「白露の候」とは、白露の日から、次の節季「秋分(しゅうぶん)」の前日まで使うことができます。今年の秋分は9月23日の為、9月7日から9月22日までは「白露の候」と称することができます。

「白露の三候」
「初候」…9月7日~9月11日頃、草露白(くさのつゆしろし)、草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見え頃になります。夏から秋への変わり目、「露が降りると晴れ」という言葉があり、一日の天気を伝えてくれます。
「次候」…9月12日~16日頃、鶺鴒鳴(せきれいなく)、鶺鴒の声が響き渡る頃になります。鶺鴒(せきれい)は水辺を好む鳥の為、川の上流に行くほど多く見られ、町中ではあまり見かけられないかもしれませんが、民家の軒下などにも巣を作ります。
「末候」…9月17日~9月22日頃、玄鳥去(つばめさる)、暖かくなる春先に日本にやってきた燕(つばめ)が暖かい南に帰って行く頃になります。来年の春先にまた戻ってくるので、しばしのお別れとなります。

白露の食べ物
⚫️秋刀魚(さんま)
秋の味覚の代表である秋刀魚、美味しい秋刀魚は皮がピンとハリ、背が青黒く光っています。頭から背中にかけて盛り上がり、口先が黄色をしているのは脂が乗っている証です。
⚫️南瓜(かぼちゃ)
おかずにもお菓子にも使える南瓜は、免疫力を高めるβ-カロテン、冷え症改善に良いビタミンEが多く含まれているので、季節の変わり目である現在の時期にぴったりな食材になります。

白露の花
●鶏頭(けいとう)
鶏の鶏冠のような花を咲かせることから、この名前が付けられました。鶏冠系、久留米系、キルドシー系、プルモサ系と四つの系統に分かれており、草丈や花の形は様々です。
白露の行事
⚫️中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)
旧暦8月15日は満月にあたり、「中秋の名月」又は「十五夜」とも呼びます。ちょうど里芋の収穫時期でもあるので「芋名月」とも呼ばれています。日本では月見団子やススキをお供えしますが、地域によっては芋や栗もお供えられます。

VOL839 処暑について

2025年8月23日(土)は、二十四節季の第十四番の処暑(しょしょ)です。「暦便覧」によると、「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」、諸所は暑さが止むという意味になります。萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風が吹く頃だが、台風シーズンでもあります。
「処暑の候」とは、処暑の日から、次の節季「白露(はくろ)」の前日まで使うことができます。今年の白露は9月7日の為、8月23日から9月6までは「処暑の候」と称することができます。

「処暑の三候」
1 「初候」…綿柎開(わたのはなしべひらく)、8月23日から26日頃、綿を包む柎(うてな、いかだ)が開き始める頃になります。柎(うてな、いかだ)とは花の咢(がく)のことを称します。柎(うてな、いかだ)が開き始めるとふわふわとした綿毛が中から飛び出してきます。この綿毛が木綿の糸や布になります。
2 「次候」…天地始粛(てんちはじめてさむし)、8月27日から9月1日頃、ようやく暑さがしずめる頃になります。天気図には秋雨前線が登場し、冷たい空気と共に秋を運んできます。とはいっても。日中はまだまだ暑く、夏の気候が続きます。
3 「末候」…禾乃登(こくものすなわちみのる)、9月2日から9月6日頃、日に日に稲穂の先が重くなってくる頃になります。稲穂は溢れるように実り、色づき始めます。しかし、この時期は台風が襲来してくる時期であり、各地で農作を祈るお祭りが開催されます。

処暑の食べ物
⚫️葡萄(ぶどう)
日本では30〜40種類の葡萄が栽培されていますが、世界ではなんと1000種以上も存在しています。葡萄は上部分糖度が高いので、下から食べると徐々に甘味が増してくる、美味しく食べることができます。
⚫️鰯(いわし)
名前の由来は、すぐに弱ってしまう魚ということから、魚に弱いと付けて「鰯」とされていますが、実際は「海の米」「海の牧草」と呼ばれて、世界中の海の生態系を支えています。

処暑の花
●木槿(もくげ)
朝に開いて、夜には萎んでしまうことから「槿花一朝の夢」といった成句が存在するほど、儚く涼やかな花とされています。ちなみに木槿(むくげ)は韓国の国花としても知られています。
⚫️秋の七草
七草は春だけでなく、秋にもあります。萩(はぎ)、芒(すすき)、桔梗(ききょう)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)が秋の七草になります。春の七草のように七草粥にするのではなく、観賞用として親しまれています。

VOL838 秋の体調不良について

涼しく、爽やかな秋になりつつですが、食欲不振、怠さ、胃腸の調子が悪い等体調を崩される方が多くなるようです。

秋の体調不良が起こりやすい原因
1 秋の気候
秋は、低気圧の日が多く、空気中酸素濃度が低下する為、身体の不調が出やすくなります。
2 空気の乾燥
秋が深まれるにつれ、空気がどんどん乾燥してくる、空気が乾燥すると、汗がかいてもすぐに乾いてしまうため、汗をかいていたことに気付かず、水分補給のタイミングを逃してしまうことがよくあります。水分不足すると、便秘や肌荒れ、喉の痛みなどの原因になります。
3 朝晩と昼間の寒暖差
朝晩の気温が下がり、日中はまだ汗ばむ日があり、寒暖差が激しくなると、自律神経のバランスが崩れやすくなるのは体調不調の原因になります。
4 日照時間の減少
秋になると気温とともに日照時間が減少し、それに伴って気分が落ちこみやすくなります。何をするにもやる気が起こらなかったり、炭水化物をついつい食べ過ぎてしまったり、朝起きられなかったりなどの症状がある場合、季節性鬱(うつ)の可能性があるようです。
5 夏の身体の冷えの残留
夏で、クーラーや冷たい物の過剰摂取により身体が冷えすぎる可能性があり、それにより胃腸機能の低下が進み、疲れが出やすくなるのは体調不良の一因になります。
6 寒暖差アレルギーになる可能性
9月に入り、朝晩の気温が下がり涼しさを感じるようになり、その一方、日中はまだまだ暑い日々が続いています。激しい気温差により、鼻の粘膜を広がって腫れることにより、鼻水、鼻詰まりなどアレルギー性鼻炎のような症状を引き起こしやすくなります。ただし、寒暖差アレルギーによる鼻炎は、風邪の症状がなく、目の充血もなく、鼻水が透明などの特徴が上げられています。

体調不良主な症状
1 身体がだるい
2 食欲がない
3 肩こりや、頭痛がする
4 眠いや、眠れない
5 立ち眩みや、眩暈
6 風邪を引きや、すくなる
7 咳が出るや、咳が長引く

VOL837 立秋について

2025年8月7日(木)、二十四節季の第十三番の立秋(りっしゅう)です。「暦便覧」によると、「初めて秋の気立つがゆべなれば也」、立秋から立冬の前日までが秋になります。一年一番暑い頃であり、一番暑いということはその日以降が涼しくなるばかりとも言えるだろう。暑中見舞いはこの前日までなされ、その日以降は残暑見舞いになります。
「立秋の候」とは、立秋の日から、次の節季「処暑(しょしょ)」の前日まで使うことができます。今年の処暑は8月23日の為、8月7日から8月22日までは「立秋の候」と称することができます。

「立秋の三候」
1 「初候」…涼風至(すずかぜいたる)、8月7日から8月11日頃、夏の暑い風から、秋の涼しい風に替わり始める頃になります。眩しく輝いている太陽も日差しを和らげ、夕方に鳴く虫たちの音色も涼しさを演出してくれるようになります。
2 「次候」…寒蟬鳴(ひぐらしなく)、8月12日から8月16日頃、夏の終わりを告げるかのように、ヒグラシが鳴いている頃になります。ヒグラシは日の出前や日没後によく鳴き、終わってしまう夏を惜しんでいるかのように聞こえます。
3 「末候」…蒙霧升降(ふかききりまとう)、8月17日から8月22日頃、森や水辺に白く深い霧が立ち込める頃になります。朝夕のひんやりとした心地よい空気の中、深い霧が幻想的な風景を作り出します。

立秋の食べ物
⚫️桃(もも)
7月から9月が旬である桃、ジューシーな果肉は肌を若返らせる効果があるとされています。ちなみに、8月8日から10日は、八九十(はくとう)の語呂(ごろ)合わせから、「白桃の日」とされています。
⚫️玉蜀黍(とうもろこし)
米、小麦とともに世界三大穀物の一つである玉蜀黍は、髭が茶色く、ふさふさしているものは栄養価が高く美味しい玉蜀黍とされています。

立秋の花
●向日葵(ひまわり)
向日葵の見頃を迎えます。栽培したり、向日葵畑を見に行ったりと、さまざまな楽しみ方で親しまれているお花です。因みに、向日葵は、英語で「Sunflower」、中国語で「太陽花」と呼ばれ、どこの国でも「太陽」と結びついています。
●露草(つゆくさ)
露草の花は布を染めたことから「着き草」と呼ばれるようになったとされています。蛍を飼うときに、籠に露草を入れることから「蛍草」とも呼ばれています。

立秋の行事
●エイサー
お盆の行事として沖縄県で行われているエイサーは、旧盆の最終日(旧暦7月15日)に行われる祖先をあの世へ送り出す念仏踊りのことを称します。本来は青年男女がエイサーを踊りながら集落内を練り歩き、各家の無病息災や家内安全、繁盛を祈って、祖先の霊を供養するために行われるのです。ところが、戦後は各地のエイサーが集まてエイサー大会が行われるようになり、最近では、伝統的なエイサーだけでなく新たに創作されたエイサーもあり、どの地域も個性的になっています。
●五山送り火
京都の五山送り火は、毎年8月16日の立秋の期間に行われているお盆の伝統行事として古くから親しまれています。

VOL836 夏から秋の養生について

中医学養生では、春に種を蒔き、夏に繁栄させ、秋に収穫、冬はその収穫をもってゆったりと過ごすことが、自然の摂理に沿った良い生き方とされています。
秋は春の種まきから夏にしっかり活動した結果を収穫していく季節になります。秋になってからこれもできていない、あれもできていないと焦ったり、後悔したりするのは良くない為、ゆったりとした心構えで、大らか過ごすことが大切です。
秋の養生では、冷える物や冷たい風に気をつけましょう。また、空気が乾燥しますので、乾燥に呼吸器系と歯と繋がりのある大腸疾患に注意しましょう。
秋体調不良がおきやすい原因として、秋の気候、空気の乾燥、朝夕の寒暖差、日照の減少などが挙げられます。主な体調不良の症状としては、身体がだるい、食欲がない、肩こり、頭痛、立ち眩み、眩暈、風邪を引きやすい、咳が出やすく、咳が長引くなどが挙げられます。

秋体調不良の対症法
1 気圧による不調はマッサージをしましょう
気圧変化によって、内耳が反応し、脳に必要以上の情報を伝えることになり、自律神経乱れやすくなり、不調を生じことになります。内耳のセンサーが過剰の反応を抑え、血流を良くしておくこと大事です。
2 空気乾燥による不調にしっかり水分補給をしましょう
喉潤す程度ではなく、しっかりと水分補給することをお勧めします。
3 室内外の寒暖差を緩和しましょう
室内外の寒暖差が大きければ、体が適応する為に、エネルギーを消費することによって、疲れを感じやすくなり、怠さや食欲不振につながる可能性があります。
4 自律神経を整えること
規則正しい生活習慣を送ることによって改善効果が期待できます。
5 適度な運動をしましょう
不規則な生活や運動不足が続くと、神経の動きが鈍くなり、自律神経が乱れやすくなります。適度な運動習慣を心がけましょう
6 バランスの良い食事
生活環境に合わせながら、一日2食でも、主食、主菜、副菜の揃った食事を摂るように意識をしましょう。

秋の養生におすすめの食材
1、 冬の寒さに備えて、芋類、栗、米、南瓜(かぼちゃ)などを摂ることによって、元気を養うことができます。また、大根、ネギ、唐辛子などは適量で摂ることで、呼吸器や肌を強く保つことができますが、取りすぎる、発散し過ぎてしまい、体力や潤いが消耗され逆効果となってしまうことがありますので、注意しましょう。
2、 潤いを補う果物を積極的に摂りましょう。また、秋にメロン、スイカ、パインナップルなど身体を冷やす果物を冷たいまま食べることを避けましょう。
3、 秋にトラブルの起きやすい「肺」を補う食材を積極的に摂りましょう。百合根、蓮根、白木耳、白胡麻、梨、葡萄、豚肉、トマト、柿などがおすすめです。特に白色食材は、体に潤いを与え、乾燥の害から身体を持ってくれるものとして知られています。

VOL834 トマトについて

トマトとは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯原産のナス科ナス属の植物であり、多年生、その果実のことを称し、果実は食用として利用されています。日本には江戸時代の17世紀初めに、オランダ人によって長崎へ伝わったのが最初とされています。また、食用として利用されるようになったのは明治以降で、1868年欧米から品種が導入され、「赤茄子(あかなす)」と呼ばれたが、当時トマト独特な青臭い匂い日本人に馴染めず、野菜として普及したのは19世紀末(1887年頃)からとされています。さらに、日本人の味覚に合った品種の育成が盛んになったのは昭和時代からで、20世紀に入りトマトの生産が日本各地で普及し、第二次世界大戦後になってトマトの需要が飛躍的に増大してきました。現在では、真っ赤に実る果実は長期間に渡って収穫が出来、日本では一部の地域を除き冬に枯死する一年生植物であるが、熱帯地方などでは多年生で適切な環境の下では長年月にわたって生育し続け、延々と開花と結実を続けることが出来ます。

トマトについて
1 トマトに含まれているリコピンは、トマトの赤色成分で、強い抗酸化作用があり、肌のシミやシワなどの予防に役に立ちます。ちなみに、リコピンの効力は、同じく抗酸化作用を持つβ‐カロテンの2倍になり、ビタミンEの100倍とも言われています。さらに、リコピンは熱に強いため、加熱しても効能を損なうことなく、油と一緒に調理することで、身体に吸収されやすくなるのは最大な特徴になります。
2 トマトに含まれているビタミンCは、ストレス軽減や、風邪に対する抵抗力を強める効果が期待できます。ちなみに、大きめのトマト1個で一日必要なビタミンCの約1/3の量摂取することが出来ます。さらに、ビタミンCは、鉄やカルシウムの吸収を良くする働きも期待できます。
3 トマトに含まれているβ‐カロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換され、免疫機能のアップや、視力を調整する効果も期待できます。
4 トマトに含まれている食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方になります。肉厚なトマトの独特な食感はペクチンという水溶性食物繊維が豊富な為であり、ペクチンは血中コレステロール値を下げる働きが期待できます。ちなみに、ペクチンを積極的取りたい場合トマトの丸かじりがお勧めします。さらに、不溶性食物繊維は、便のカサを増やす働きがきたい期待でき、便通を整えたい方にお勧めの食材になります。
5 トマトに含まれているクエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、胃液の分泌を促し、蛋白質の消化を助け、食欲増進により栄養の吸収を良くする効果が期待できます。
6 トマトに含まれているカリウムは、体内に過剰な塩分を排出し、血圧上昇を防ぐ働き効果が期待できます。
7 トマトに含まれているカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ性ミネラルは、肉や魚の付け合わせとしても好適なわけです。

トマトの選び方
●好みの産地、栽培方法を覚えておくこと…トマトは産地や栽培方法、品種で味がかなり違っている為、一度食べて美味しかったら産地や栽培方法を記録しておくことをお勧めする
●丸く重みがある物を選びましょう
●トマトのお尻に放射状の筋を見つけること
●ヘタをみて鮮度チャックをしましょう

トマトの保存方法
●まだ緑色の部分が残っているトマトはまだ完熟していないものと判断、室温に置いておき、追熟させて全体が赤くなるのを待つ
●完熟したトマトは、ポリ袋に入れて、お尻が潰れないようヘタを下にして、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

注意点
●トマトは水分が多く、身体を冷やす作用がある為、摂りすぎに注意しましょう。
●トマトは食物繊維が豊富に含まれている、食べ過ぎるとお腹が緩くなる原因になる為、摂りすぎに注意しましょう。