Category Archives: 豆知識

VOL832 マコモについて

真菰(まこも)とは、イネ科マコモ属の多年草で、別名ハナガツミと呼ばれています。緑色の葉鞘を何枚か剥ぎ取っていくと、中から真っ白な可食部分が現れ、マコモダケと称します。
東アジアや東南アジアに分布し、日本では全国的に見られ、水辺に群生し、沼や河川、湖などに生育、成長すると大型になり、人の背くらいになることもあります。日本ではゆかりが深く、古事記や日本書記にも「マコモ」が登場するほど、食用や薬用として用いられ、親しまれていた植物になります。

マコモについて
1、 真菰(マコモ)に含まれているビタミンCは、美肌効果、抗酸化作用と貧血改善等の効果が期待できます。
2、 真菰(マコモ)に含まれている食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消に役に立ちます。
3、 真菰(マコモ)に含まれているカリウムは、多くの酵素を活性化させる働きを持っており、筋肉のエネルギー代謝や神経伝達、筋肉収縮を間接的に補助する働きがあります。また、カリウムは肝臓における老廃物の排出を促し、むくみ改善効果が期待できます。

マコモの選び方
●マコモダケは肥大した茎の部分が直径3㎝ぐらいになって、白く艶のある物を選びましょう
●膨らみすぎ、表目が青々としたものは収穫時期が過ぎってしまっている場合があります。そういったものは中に「マコモズミ」と呼ばれている黒い斑点ができている場合があります。
*食べても毒ではないですが、食味や見た目が劣ります*
●切り口が新鮮な物を選びましょう
●残してある葉の部分が生き生きとしていて綺麗な黄緑色の物を選びましょう

マコモの保存方法
●マコモダケを乾燥しないようにポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●マコモダケ根元を下にして立てて保存することをお勧めします

VOL830 食用糸瓜について

糸瓜(へちま)とは、インド原産のウリ科の一年草で、またその果実のことを称します。日本には室町時代に中国から渡来し、別名イトウリ、トウリとも言います。糸瓜(へちま)の果実から繊維が沢山得られることから糸瓜(イトウリ)と呼ばれているそうです。

糸瓜について
糸瓜のカロリーは大変低く、100gあたり16Kcalになり、1本約250gの糸瓜のカロリーは40Kcalしかないです。糸瓜はほとんどが水分で、腹持ちも良く、ダイエットに向いている野菜になります。

1、 糸瓜に含まれている食物繊維は、整腸作用に効果があると言われ、腸の動きを良くなることで、便通がよくなり、美肌効果も期待できます。
2、 糸瓜に含まれているサポニンは、抗酸化作用があり、老化やがん、生活習慣病などを予防し、アンチェイジング効果が期待できます。また、コレステロールを除去し、肥満防止に効果があり、血流を改善し動脈硬化の予防、免疫力アップ効果が期待できます。
3、 糸瓜に含まれているカリウムは、むくみ改善や予防効果があり、高血圧症予防の効果も期待できます。
4、 糸瓜に含まれているβ⁻カロテン、ビタミンCは、少量ではありますが、抗酸化作用がある栄養素になり、サポニンと同様に生活習慣病の予防やアンチェイジング効果があります。
5、 糸瓜少量のビタミンB群、葉酸とビタミンKが含まれています。葉酸は、造血のビタミンと呼ばれ、ビタミンB12と共に赤血球をつくり、貧血防止効果があります。また、ビタミンKは止血のビタミンと呼ばれ、出血をした際に正常な止血をする働きをします。

糸瓜の選び方
●糸瓜成長しすぎると、硬くなる為、太くなりすぎていない物を選びましょう
●表面につやのある物を選びましょう
●表面ざらついている物が新鮮さの証、選びましょう

糸瓜の保存方法
●乾燥を防ぐ為に、キッチンペーパー等で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

VOL828 金糸瓜について

金糸瓜(きんしうり)とは、ウリ科カボチャ属ペポ種に属する、一年生、かぼちゃの中でもズッキーニなどと同じ部類のペポかぼちゃの一変種になります。その解れた糸状の果肉の様子から、素麺南瓜(そうめんかぼちゃ)や素麺瓜(そうめんうり)などと呼ばれています。金糸瓜の原産はアメリカ大陸になり、日本では中国地方から東北まで各地で作られ、但し量が少なく、スーパーなどより地元の産地直売所などで売られています。ちなみに石川県では、19世紀終わり頃に中国から伝わったとされ、能登の伝統野菜として扱われています。
金糸瓜は夏に収穫され、春に種をまき、7月から8月にかけて収穫され出回ります。また、保存性が非常に高いため、12月頃まで美味しく食べられると言われています。

金糸瓜について
1、 金糸瓜に含まれているカリウムは、体内の血液に含まれているナトリウム(塩分)を体外に排泄し、高血圧の改善やむくみ改善効果が期待できます。
2、 金糸瓜に含まれている食物繊維は、便秘解消効果が期待できます。
3、 金糸瓜に含まれているビタミンCは、コラーゲンの生成に役に立ち、シミや雀斑(そばかす)を防ぎ、ハリのある肌を保ってくれる美肌効果が期待できます。また、ストレスを感じる脳やストレスから我々を守ってくれる副腎は多くのビタミンCが必要とします。
4、 金糸瓜に含まれている葉酸は、水溶性ビタミンB群の一種で、赤血球を作り、細胞の再生を促すなどの働きがあります。

金糸瓜選び方
●全体にむらがなく、傷の少ない物を選びましょう
●全体が黄色ほど熟している状態の物を選びましょう
●手に持ってみてしっかりと重みを感じる物を選びましょう
⚫️食べ頃になると、軸の付け根がキュッと星状にしまった感じになる

金糸瓜保存方法
●金糸瓜の保存性が高く、カボチャと同じく
●丸のまま風通しの良い冷暗所に保存しましょう
●カットしたものはラップで包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

金糸瓜調理ポイント
⚫️シャキシャキした食感を活かした料理にましよう
⚫️金糸瓜自体は味や香りがとても弱い食材になり、クセがないとも言える

金糸瓜茹で方ポイント
⚫️塩入れないこと
⚫️沸騰しているお湯に入れて茹でる
⚫️シャキシャキ感を活かすため、茹ですぎないように
⚫️茹で上がったらすぐに冷やしてほぐす

VOL826 じゅうろくささげについて

じゅうろくささげとは、マメ目マメ科ササゲ属、ササゲ種、ジュウロクササゲ一亜種になります。アフリカ原産とされ、日本では江戸時代には概に食用として広く栽培されて、主に若い莢(さや)を食用します。地域によっては「長ささげ」、「十八ささげ」、「十八豆」、「三尺ささげ」、「ふろう豆」、「ほろ豆」などと呼ばれています。
東南アジアの各地では比較的にポピュラーな野菜ですが、現在の日本ではあまり人気がなくて、さやインゲンの方が一般的になっています。ちなみに、愛知県と岐阜県を中心とした地域で作られ、愛知県では「あいちの伝統野菜」と称され、岐阜県では「飛騨・美濃伝統野菜」として認定されています。
じゅうろくささげは6月下旬から9月下旬ぐらいにかけて収穫され、旬は夏と言えるだろう。

しゅうろくささげについて
1 じゅうろくささげに含まれているβ-カロテンは、インゲンの2倍になり、レタスのおよそ6倍とされ、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られています。また、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持にも効果が期待できます。
2 じゅうろくささげに含まれている食物繊維は、主に不溶性の食物繊維が多く、お通じが良くなると共に、身体にとって有害な物質を吸着し便と一緒に排出働きなどもあります。
3 じゅうろくささげに含まれているビタミンKは、血液を凝固させ、カルシウムの吸収を促し、骨を丈夫してくれる効果が期待できます。
4 じゅうろくささげに含まれているビタミンCは、骨や腱などの結合蛋白質であるコラーゲンの生成に必須な栄養素で、皮膚や粘膜を健やかな状態に保ちます。また、ストレスへの抵抗力を高め、抗酸化作用による動脈硬化や心疾患の予防も期待できます。
5 じゅうろくささげに含まれている葉酸は、ビタミンB12と協力し血液を作る働きがあり、赤血球の細胞形成を助け胎児の正常発育に役に立ちます。また、成人の脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を防ぐ効果もあります。

しゅうろくささげの選び方
⚫️鮮やかなさ緑色、艶の物を選びましょう
⚫️全体あまり太くない物を選びましょう
⚫️ぐったりながらずシャキッとしている物を選びしましょう

⭕️若く細いものが柔らかく美味しい

しゅうろくささげの保存方法
●乾燥しやすい為、ポリ袋にいれ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
⚫️大量にある場合、さっと塩茹でしてから、使いやす長さに切り、冷凍保存

じゅうろくささげの下処理
⚫️じゅうろくささげは、水で洗い
⚫️鍋に少量の塩を加え、お湯でさっと茹でる(火通し過ぎに注意)
⚫️炒める場合、下茹でする必要はない

VOL825 大暑について

2025年7月22日(火)、二十四節季の第十二番の大暑(たいしょ)です。「暦便覧」によると、「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」、大暑はとは最も暑い頃という意味であるが、実際最も暑くなるのはもう少し後、夏の土用の時期になります。体力を保つために鰻を食べる「土用の丑」や、各地でお祭り、花火大会もこの時期にたくさん開かれ、夏の風物詩が目白押しです。また、学校は夏休みに入り、空には雲の峰が高々と聳えるようにもなります。
「大暑の候」とは、大暑の日から、次の節季「立秋(りっしゅう)」の前日まで使うことができます。2025年の立秋は8月7日(木)の為、7月23日から8月6日までは「大暑の候」と称することができます。

「大暑の三候」
1 「初候」…桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)、7月22日から7月26日頃、盛夏を迎える頃には、卵形の実を結びます。桐は伝統的に神聖な木とされ、豊臣秀吉などの天下人が好んだ花であり、現在も日本国政府の紋章として使用されています。
2 「次候」…土潤溽暑(つちうるおうむしあつし)、7月27日から8月1日頃、熱気が纏わり付く(まとわりつく)蒸し暑い頃になります。私たちは、この暑さを打ち水などで凌ぐ(しのぐ)ことしかできませんが、木や草花は緑を益々濃くして夏を歓楽(かんらく)しているようです。
3 「末候」…大雨時行(たいうときどきにふる)、8月2日から8月6日頃、夕立や台風などの夏の雨が激しく降る頃になります。綺麗な青空に湧き上がる入道雲は、夕立を教えてくれます。雲の頭が坊主頭に見えることから、入道雲と呼ばれています。

大暑の食べ物
●ズッキーニ
ズッキーニにはビタミンCが豊富に含まれ、コラーゲンの生成を促す効果が期待できます。また、カリウムは体内の余分なナトリウムを排出に、むくみ解消効果がきたいできます。さらに、葉酸は細胞の生まれ変わりを促進する効果があると言われています。
●ゴーヤー
沖縄県の特産物であるゴーヤーは、独特の苦味があり、水にさらしたり塩揉みをしたりすることで苦味が軽減されます。

大暑の魚
●金魚(きんぎょ)
夏祭りの定番であり、子供から大人まで人気のある「金魚すくい」。金魚とは中国語金余と同じ発音で、お金が余ることから金運上昇の意味があり、縁起物とされています。

大暑の虫
●カブトムシ
カブトムシはいつの時代も夏の昆虫の王様で、にょきっと頭に生えた立派な角、相手の虫をひっくり返してしまう様子は迫力があります。

大暑の花
●白粉花(おしろいばな)
黒い種の中にある白い粉を少女たちがおしろい代わりにして遊んでいたことから、この名前が付けられたというのです。花は夕方に開き始め、翌朝に萎んでしまうことから、夕化粧とも呼ばれています。

大暑の行事
●ねぶた祭/ぬぷた祭
「ねぶた(ねぷた)」という言葉は「眠り」が元で、睡魔をはらう「眠り流し」という意味合いからきているという説があります。また、7月7日の夜に灯籠と一緒に穢れ(けがれ)を川や海に流して無病息災を祈る行事だった「七夕祭り」があり、その灯籠(とうろう)が「ねぶた」と呼ばれたことから「なぶた流し」隣、今の青森ねぶた祭のねぶたの海上運行がその名残となっている説もあります。現在は、たくましい武者の絵が描かれた灯籠がまちを練ります。

VOL823 空心菜について

空心菜(くうしんさい)とは、ヒルガオ科サツマイモ属の野菜、学名が蕹菜(ようさい)になり、つる性多年草だが、作物としては一年草として扱っています。東南アジア原産で、高温多湿の熱帯、湿地で多く栽培され、水耕栽培も可能であり、外見はサツマイモに似ており、茎が空洞になっていることから空心菜と呼ばれています。
日本では「空芯菜」という商標登録され、古くから沖縄県方面を経て九州に渡来し、真夏でも収穫でき、時期的に希少な葉野菜になります。 

空芯菜について
1、 空芯菜にはβ‐カロテン豊富に含まれ、100gあたり4300㎍になります。β‐カロテンは抗発がん作用や免疫賦活作用で知られ、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持にも役に立ちます。
2、 空芯菜に含まれているカルシウムは、100gあたり47㎎になります。カルシウムは、骨や歯の材料となるほか、筋肉の収縮に関わる栄養素で、不足すると丈夫な骨が作られなくなる恐れがあります。また、空芯菜のカルシウムの吸収率が高くない為、カルシウムの吸収を促すビタミンDが豊富なキノコ類や魚介類と共に摂取することをお勧めします。
3、 空芯菜に含まれる鉄分は、100gあたり1.5㎎になります。鉄分は血液中のヘモグロビンを構成する栄養素になり、酵素を身体中に運ぶ働きに関わっており、不足すると息切れや疲労感などの貧血症状につながる恐れがあります。
4、 空芯菜に含まれている食物繊維は、100gあたり3.1gで、そのなか不溶性食物繊維が2.7g、水溶性食物繊維が0.4gになります。食物繊維は不溶性と水溶性で作用が異なり、いずれも便秘改善効果が期待できます。
5、 空芯菜に含まれているビタミンB群は、全部で8種類あるビタミンB群のうち、ビタミンB12以外全部含まれています。特にビタミンB1は100gあたり0.10㎎になり、ビタミンB2は100gあたり0.20㎎が含まれています。ビタミンB1は、糖質のエネルギー代謝を助け、末梢神経の作用を正常に保ちます。またビタミンB2は、エネルギー代謝をサポートするほか、髪や皮膚の再生する作用があります。
6、 空芯菜に含まれている葉酸は、100gあたり120㎍になります。葉酸は細胞の再生を助け、赤血球の生成に関わり、不足すると貧血に繋がる恐れがあります。

空芯菜の選び方
●葉先まではりがある物を選びましょう
●緑が鮮やかで濃い物を選びましょう
●しなびて、葉の色があせたようなものは避けましょう
●根元の切口をみて、まだみずみずしく切られて時間が経っていない物を選びましょう

空芯菜の保存方法
●空芯菜は乾燥にとても弱く、すぐにしなびてしまい、出来れば根元の切り口にたっぷりと水を含ませたティッシュペーパーやキッチンペーパーなどで包んで上に、濡らした新聞紙などで全体を包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●空芯菜の持ち味はあのシャキシャキした食感のため、冷凍保存はお勧めできません

VOL821 油麦菜について

油麦菜(ゆばくさい)とは、キク目キク科アキノノゲシ属、中国や台湾に作られた葉野菜で、メロンレタスと同じアキノノゲシ属チシャの変種で、タチヂシャの一種であり、中国や台湾においては一般的な野菜になります。日本では中国名の油麦菜を現地の発音から「ユウマイサイ」と呼び、感じを音読みした「ユバクサイ」と呼ばれることもあります。台湾では「A菜」という名称で周知されています。
油麦菜は、結球しないレタスに分類され、葉は細長く、メロインレタスと違って葉先が丸くなく尖っているのが特徴です。油麦菜の旬は6月頃になり、市場に出回るのは初夏から晩秋になり、最も多く収穫されている初夏の5月末から7月初旬までとされています。ちなみに、国内ではまだ広く栽培されていないのは現状です。

油麦菜について
1、 油麦菜に含まれているカルシウムは、ミネラルの一種で、細胞内のバランスを調節し、一定に保つ役割があります。また、塩分を撮りすぎた時に排出する働きもあり、むくみ改善、予防効果が期待できます。
2、 油麦菜に含まれている鉄分は、全身に酸素を運び、鉄分不足により脳への酸素が行き渡らなくなり、思考力、学習能力、記憶力の低下に繋がり、適量の摂取が運動能力や学習能力の向上効果が期待できます。
3、 油麦菜に含まれているビタミンB1は、「疲労回復のビタミン」と呼ばれ、炭水化物の代謝を促す働きがある為、米を主食とする日本人にとって必要な栄養素になります。また、エネルギーを作る手助けをすることで、神経や筋肉の機能を正常に保つ効果もあります。
4、 油麦菜に含まれているビタミンB2は、「発育のビタミン」と呼ばれ、発育促進に欠かせない栄養素であり、糖質、脂質、蛋白質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素としての働きもあります。ビタミンB2は特に脂質の代謝を助ける働きがあり、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生にも役に立ちます。

油麦菜の選び方
油麦菜は鮮度落ちやすい葉野菜の為、その日のうちに食べることをお勧めする

⚫︎葉が全体にみずみずしい物を選びましょう
⚫︎綺麗な黄緑色をしている物を選びましょう
⚫️切り口が黄色くなっていない物を選びましょう

🔴葉の色は黄色くなり、萎れている物は避けましょう

油麦菜の保存方法
●購入後さっと水洗いをし、濡らしたキッチンペーパーなどで包み、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
⚫︎葉を上に立てた状態で冷蔵庫の野菜室に置くことをお勧め

調理ポイント
⚫️油麦菜は炒め物にお勧め、そのままでも食べられますが、独特な香りが炒めると玉蜀黍(とうもろこし)のような香ばしい風味が楽しめます。

VOL819 菱の実について

菱の実(ひしのみ)とは、ミソハギ科(クロンキスト体系ではヒシ科ヒシ属)の一年草の水草で、菱は沼や池に生息しており、水底から発芽して茎が伸び水面に葉を広げ、葉が水面に浮く浮葉植物です。種子のことを「菱の実」と呼ばれ、硬い皮に覆われた種子の中の白い果実を食用します。
菱はかつて全国の湖で見られ、菱の実はおやつとして食べられていましたが、徐々に生息地が減り、現在では福岡県や佐賀県で栽培されており、旬は9月から11月になります。
菱の実の利用方法は、若いうちは果物代わり生食するが、渋みが全くないです。秋に熟した果実は茹でたり、蒸したりして、皮を剥いて食べます。

菱の実について
1、 菱の実は法蓮草の2倍ほどの葉酸が含まれており、血行促進や貧血予防効果が期待できます。また、葉酸は胎児がDNAを生成する際に重要な役割を果たすので、妊婦が積極的取り入れるべき栄養素として知られています。
2、 菱の実に含まれているビタミンB1は、疲労回復の作用があり、人間の身体を動かすエネルギーを糖質から産生させる際に欠かせない栄養素になります。
3、 菱の実の皮に多く含まれているのがポリフェノールで、抗酸化作用がある栄養素であり、老化や生活習慣病の予防効果が期待できます。ちなみに、ポリフェノールを効率よく摂取するには、菱の実の皮を煎じたお茶を飲むことをお勧めします。

菱の実の茹で方
●水にさらしてアクを抜く
菱の実はアクが多く含まれている為、水にさらしてアクを抜きます。最低でも2時間以上、出来れば一晩浸けて置くことをお勧めします。
●茹で方
①水から茹でること
②水に対して塩を2~3%を加える
③炊き込みご飯や炒め物の場合、沸騰してから10分ぐらい茹でる
④そのまま食べるのであれば、沸騰してから20~30分ぐらい茹でる
●水にさらして熱を取る
茹であがったらザルに上げて、そのままでは熱くて殻が剥けない上、そのまま冷ますと殻が乾いて硬くなり剥きにくくなり、一旦水に浸してある程度冷ましてから殻を剥く
●注意点
菱の実は、実に寄生虫がいる可能性あり、人間の小腸に宿るとお腹が痛くなったり、小腸を壊したりする原因となる為、加熱して食べることお勧めします。

VOL818 熱中症予防におすすめ食材

熱中症とは気温や湿度が高い環境下体温の調整がうまくいかず、眩暈(めまい)や怠さなど様々な症状が起こる状態を称します。熱中症の予防ポイントとして、涼しい服装にすることや暑さを避けること、日傘や帽子などのものを利用すること、水分、塩分をこまめに補給することなどが挙げられます。

暑い日に必要な栄養素
1、 ナトリウムとカリウム
汗は水分だけではなく、体内から排出されたナトリウムやカリウムなどの電解質も多く含まれています。電解質が不足すると、筋肉の収縮運動に異常が生じて腓返り(こむらがえり)が起こりやすくなり、熱中症の特徴的な症状を引き起こす恐れがあります。ちなみに、体内では電解質を作り出すことができない為、汗で失われた分の電解質は食べ物や飲み物から補う必要があります。  
2、 エネルギー源となる糖質
暑い日は特別な運動をしていなくてもエネルギーや体力を消耗するものです。エネルギーが不足になると暑さに打ち勝つことができず、夏バテになり、熱中症にもなりやすくなります。暑さに負けない身体を作るには、炭水化物や糖分などエネルギー源となる栄養素を積極的に摂ることが大事です。但し、過剰に摂取してしまうと、肥満や糖尿病の原因になる可能性もあるので、適量にしましょう。
3、 疲労回復効果を持つビタミンB1
暑い日は体力を消耗しやすいため、疲労回復効果のあるビタミンB1を摂りましょう。ビタミンB1は疲労回復効果が高いだけでなく、糖質の代謝を促してエネルギーを生産させやすくし、イライラを抑える効果が期待できます。また、ビタミンB1はにんにくや玉ねぎ、にらなどに含まれているアリシンと呼ばれる栄養素と一緒に摂ることで、吸収が高まるとされています。

熱中症を予防する食材
1、 豚肉
豚肉はビタミンB1の宝庫と言われ、糖質をエネルギーに変える働きがある為、暑さによる疲労感や倦怠感を軽減する効果が期待できます
2、 モロヘイヤ
暑い時期が旬のモロヘイヤには、カリウムが非常に豊富に含まれ発汗によって失われた電解質を補給することができます。
3、 鰻
鰻は昔から夏バテ予防に良いと言われ、スタミナ食材と重宝されています。豊富に含まれているビタミンB1のほか、紫外線の刺激によって生じる活性酸素に対抗するビタミンAやビタミンCも含まれています。
4、 納豆
納豆はビタミンB1が多く含まれているだけでなく、発汗によって失われたカリウムなどの電解質も多く含まれています。火を使わずにすぐ食べられますので、暑い日の栄養補給にはもってこいの食材になります。

VOL817 熱中症応急措置と予防

熱中症応急措置について
1、 涼しい環境に移すこと
風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内に移動する。
2、 脱衣と冷却
衣類を脱がせて、体内の熱を外に出すようにします。また、露出させた皮膚に水かけし、うちわや扇風機などで扇い、首周りや脇下、太ももの付け根を冷やし、兎に角体温を下げることが大事。
3、 水分と塩分を補給
水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツドリンクなどを補給すること。
ただし、意識障害がある場合は、水分が気道に流れ込む可能性があるため、気をつけましょう。
また、吐き気や嘔吐の症状がある場合は、すでに胃腸の動きが鈍っていることが考えられ、口から水分を入れることは避けましょう。

熱中症の予防について
1、 涼しい服装にすること
2、 暑さを避けること
3、 日傘や帽子などのものを利用すること
4、 水分、塩分をこまめに補給すること