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VOL799 つるむらさきについて

つるむらさき(蔓紫)とは、ツルムラサキ科ツルムラサキ属の蔓性(つるせい)一年生草本で、カロテンやカルシウムを豊富に含まれ、緑黄色野菜になります。
ツルムラサキの和名は、茎はつる状で、葉の付け根に紫色の実をつけることから、「ツルムラサキ」という名が付けられていたと言われています。俗名で「パセラ」と呼ばれ、英語名は「Indian spinach」や「Malader nightshade」になり、中国名は「木耳菜」と称します。
ツルムラサキの原産地は、熱帯アジア、東南アジアの熱帯地方と言われ、東南アジアから中国南部地域までの広い範囲にわたり、分布し、古くから野菜として利用されています。日本へは江戸時代に伝わって主に観賞用として栽培されていが、戦後の日中国交正常化以降は中国野菜ブームの到来によって、次第に増加してきました。現在国内では、宮城県、福島県、徳島県、山形県などの東北地方が中心となって栽培されています。
ツルムラサキは、夏場に旬を迎える緑黄野菜で、露地物の収穫の最盛期は6月から8月と言われ、体表的な夏野菜とも言えるだろう。味はほうれん草に似ているが、調理すると独特な匂いと、ムチレージという粘り成分に由来する軽いぬめりがある食感が特徴です。生でも食べられますが、えぐみがあるため、軽くさっと茹でて和物にするか、油との相性が良いため、炒め物にも向いています。

つるむらさきについて
1、 つるむらさきに含まれているβ-カロテンは、抗発がん作用や、免疫賦活作用で知られています。また、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持に役に立ちます。更に、喉や肺など呼吸系統を守る働きもあると言われています。
2、 つるむらさきに含まれているカルシウムは、ほうれん草の3倍とも言われ、骨を形成するのに欠かせない成分になります。
3、 つるむらさきに含まれているマグネシウムは、骨に弾力を与える働きがあり、骨や歯にカルシウムが行き渡るよう調整する働きもあると言われています。
4、 つるむらさきに含まれているビタミンKは、血液凝固させる為必要な栄養素になります。血液凝固成分により出血しても自然に止血することができ、ビタミンKが欠乏する時、出血が止まりにくくなります。また、ビタミンKは、骨のカルシウム形成に重要な役割を果たしています。
5、 つるむらさきには、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維両方含まれています。食物繊維は、腸の粘膜を守り、腸内環境を整える働きがあります。腸内環境を整えることで、肌荒れや便秘の改善効果が期待できます。

つるむらさきの選び方
⚫︎切り口がみずみずしい物を選びましょう
⚫️葉の色が濃い緑色をしている物を選びましょう
⚫️葉は、肉厚で艶がある物を選びましょう
⚫️成長しすぎていない物を選びましょう

つるむらさきの保存方法
●購入後濡らしたキッチペーパーなどで茎の根元を包み、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
⚫︎なるべき早めに使い切ることをお勧めします

調理ポイント
1、 ほうれん草と違って、茎が太い為、下茹でする場合葉と茎を別々にした方がおすすめです。
2、 油との相性が良いため、炒め物に向いています。その場合下茹でする必要がなくなります。

VOL798 茗荷を使った調理

茗荷ポン酢和え

材料
1. 茗荷…3個(1パック)
2. かつお節…適量

調味料
1 ポン酢…大匙1(お好みで加減)

作り方
1 茗荷を半分に切り、繊維に沿ってスライスする
2 茗荷のアクが気になる方は、1分程度に氷水にさらすことをお勧め、しっかりと水気を切ること
3 皿に盛り付、かつお節(おかか)をかけ
4 食べる直前にポン酢をかけ、完成

⚫︎ 調理ポイント
茗荷の香りを楽しむ為
1、 食べる直前に切る
2、 水気をしっかり切る

茗荷の切り方
⚫︎ 千切り
1、 根元の茶色い部分を薄く切り落とす
2、 縦半分に切り根元三角形に切り落とす
3、 切り口を下にし、1、2ミリ幅で縦で切る
4、 茗荷のアクとりの場合、30秒から1分程度氷水にさらす
5、 水気をしっかり切る

⚫︎ 輪切
1、 根元の茶色い部分を薄く切り落とす
2、 根元の方から薄く2ミリ幅くらいに切る
3、 茗荷のアクとりの場合、30秒から1分程度氷水にさらす
4、 水気をしっかり切る

VOL797 茗荷について

茗荷(みょうが)とは、ミョウガ科ミョウガ属の宿根性の多年草であり、食用で栽培されているのは日本だけとされ、ちなみに英名「Japanese Ginger」です。茗荷は本州から沖縄まで自生し、生姜(しょうが)の仲間であり、花も茎も香味野菜として古くから親しまれ、日本しか食べられない野菜の一つです。食用とするのは、固く締まった蕾の部分(花穂)で、爽快な香りを持つ、夏の食卓に欠かせない食材になり、香りと歯触りが好まれ、刻んで薬味や汁の実にして食べられています。旬としては、「夏茗荷」が6月から8月、「秋茗荷」が8月から10月とされています。
茗荷という名前の由来は、古くからの言い伝えでは、あまり沢山の茗荷を食べるとバカになると言われていましたが、それはないと安心してください。こう言われた理由としては、釈迦様の弟子であるスリバンドク(周梨槃特)は、いつも自分の名前すら忘れるほど物忘れが激しかったそうで、彼のお墓の周りに生えていた草が植物のことを「茗荷」と名づけられたという説があります。また、大陸から生姜と共に伝わった際、香りの強い生姜を「兄香(せのか)」、弱い茗荷を「妹香(めのが)」と呼ばれ、のちにショウガ、ミョウガになったという説もあります。

茗荷について
1、 茗荷に含まれているカリウムは、ミネラルの一種で、細胞内のバランスを調節し、一定に保つ役割があります。また、塩分を撮りすぎた時に排出する働きもあり、むくみ改善、予防効果が期待できます。
2、 茗荷に含まれているマグネシウムは、骨や歯の形成をサポートする役割があります。また、筋肉の収縮をはじめ、体温や血圧を調節したり、脳神経の働きを手助けしたりするなど、身体全体で支えわれている栄養素の一つになります。
3、 茗荷に含まれているビタミンEは、強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素の発生を抑え、取り除く働きがあります。また、血行を促進する働きもあり、冷え性や肩ごり、肌荒れの予防、改善効果が期待できます。
4、 茗荷に含まれているα-ピネンは、香り成分によるもので、食欲増進効果や、発汗作用があり、夏バテの予防、改善効果が期待できます。

茗荷の選び方
⚫︎ハウス栽培された物は、ふっくらと丸みのあるものを選びましょう
⚫︎自生している物は、白い花が咲く前の物を収穫しましょう
⚫️自生している物は、先の葉が開く前の筍(たけのこ)のような形の物を収穫しましょう
🔴葉が開くと硬くなります。

茗荷の保存方法
●茗荷は乾燥しないようにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
⚫️切った物はラップでぴったり包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
🔴茗荷は独特な風味とシャキシャキした食感が最大な特徴になり、冷凍保存はお勧めしません。どうしてもというなら冷凍することもできますが、シャキシャキ感が損なわれ、香りも弱まり、炒め物や味噌汁にすることができます

VOL796 梅酒について

梅酒(うめしゅ)とは、一般的に6月収穫される青梅を蒸留酒(じょうりゅうしゅ)(焼酎、ホワイトリカー、ブランデー等)に漬け込むことで作られる混合酒類(アルコール飲料)のことを称します。
家庭に容易に作れることから、古来より民間で健康に良い酒として親しまれており、食前酒として用いられています。日本では酒税法の規定によって、酒類の製造には免許が必要であり、酒類に水以外のものを混ぜることも酒類を製造したものとみなされ、出荷すると酒税を納める必要がある、ただし、消費者が自ら消費する為に、政令に定められた条件で酒類と他の物品を混ぜる場合には適用されないという例外規定があります。
一般的な製造法としては、梅の実1キロに対して砂糖(氷砂糖)200gから1000g、ホワイトリカー1.8L程度の割合で混合して作ります。
梅酒の作り方としては、まず、梅の実についている茎は竹串で取り除き、よく洗ったのち念入りに水気を拭き取り、天日干しに時々ひっくり返し、完全に乾燥させ、雑菌の繁殖を防ぎます。梅と砂糖(氷砂糖)交互に清浄な瓶に詰め、ゆっくりと酒を注いで密栓し、冷暗所に保存します。ちなみに、梅を浮かないように砂糖が一番上にすることもあります。

梅酒について
1 梅酒に含まれるクエン酸は、体内でエネルギーを作り出し、疲労回復促し、ミネラルの吸収を助け、新陳代謝を促進する効果があります。
2 梅酒に含まれるビタミンB2は、皮膚や、髪、爪などの再生を促す効果があります。
3 梅酒に含まれるビタミンB6は、免疫機能の維持に効果があります。
4 梅酒に含まれるピクリン酸は、肝臓、胃腸の働きを良くし、便秘改善に効果があります。
5 梅酒に含まれるカリウムは、ナトリウムを排出する働きがあり、摂りすぎた塩分を体外に排出し、血圧を下げる効果があります。

VOL795 梅について

梅(うめ)とは、バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のことを言います。未熟なものは有毒であるものの、梅干等に加工して食用にします。樹木全体と花は観賞の対象になり、枝や樹皮は染物に使われています。ちなみに、日本では6月6日が「梅の日」とされています。
梅の原産地は中国であり、日本への渡来については、いくつかの説があります。一説では、遣唐使が日本に持ち込んだという、また他説には奈良時代頃中国から日本に渡来したという、さらに弥生時代に朝鮮半島を経て日本に入ったという説もあります。
未熟な青梅は中毒を起こす可能性がある物質が含まれているので、生食してはいけません。熟した果実をそのまま食べることもあるが、普通に熟しきっていない青梅を梅酒に、梅干し等に加工して食用にしています。他には梅酢、梅醤やジャム等にして食用とする場合もあります。強い酸味が特徴で、リンゴ酸やクエン酸、コハク酸などの有機酸を多く含まれ、健康食として販売されています。
漢方薬の「烏梅(うばい)」は、未熟果(青梅)の皮を剥ぎ、種子を取り去り、藁や草を燃やす煙で真っ黒に燻した梅の実のことを言います。健胃、整腸、消炎、細菌性腸炎、腸内異常発酵、駆虫、止血、強心作用があるとされています。
民間療法では、風邪の初期に烏梅2、3粒を300~400㎖の水を半量になるまで煎じて飲む方法があります。咳には梅酒をガーゼに浸して胸に湿布代わりにしたり、頭痛の時に、梅干しの果肉をこめかみに貼ったりする方法もあります

VOL794 メロンについて

メロンとは、ウリ科の一年生草本植物で、果実を食用し、その果物・果実のことを称します。メロンは北アフリカや中近東地方の原産地と推定され、2010に発表された植物学者スザンヌ・レナーとミュンヘン大学の研究者らの遺伝子研究によれば、インドが原産地と裏付けられました。メロンの栽培歴史が古く、日本でも弥生時代の遺跡からマクワウリ等の東洋系メロンの種が発見され、西洋系メロン温室栽培され始めたのは明治時代になり、高級品であり、一般的に出回っている品ではなかったです。1962年(昭和37年)のプリンスメロンの登場で、大衆メロンの幕開けになり、急速に普及し広く食べられるようになりました。

メロンについて
1 メロンはバナナ以上にカリウムが多く含まれ、余分なナトリウム(塩分)を内外に排泄し、高血圧症予防や動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防効果が期待できます。
2 メロンに含まれているビタミンCは美肌効果があり、免疫力アップに役に立ちます。
3 メロンにはククミシンという蛋白質分解酵素も含まれ、酵素は食べ物の消化、吸収に役に立ちます。
4 赤肉メロンにβ—カロテンが非常に多く含まれ、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力の維持、粘膜や皮膚の健康維持に役に立ちます。そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きもあります。
5 メロンは水分が多く含まれ、低カロリーで、ダイエット効果が期待できますが、糖度の高いことから糖質が気になる方が食べる量を控えましょう。
6 メロンを食べ過ぎると下痢になる恐れがある為、注意しましょう。

メロンの選び方
●品種特有の形で、左右対称で変形していない物を選びましょう
●表面の網の目は、くっきりと盛り上がっている物を選びましょう
●ずっしりと重みを感じる物を選びましょう
●品種特有の大きさで、大きめの物を選びましょう
●お尻飛び出していない物を選びましょう
●品種特有で、甘く香りが強い物を選びましょう

メロンの保存方法
●メロンは追熟して食べ頃になると2,3日で中から発酵し始める為、食べ頃になったものは冷蔵庫に入れ、早めに食べましょう
●冷凍する場合、果肉だけ切り出し、食べやすいサイズにカットし、ラップを敷いた入れ物に並び、再度ラップをして冷凍させ、凍ったものをジップロック等密封できる袋に移して冷凍しましょう。
●食べる2,3時間前に冷やすのがお勧め

*出来れば冷凍にしないように、美味しいうちに食べましょう*

VOL793 芒種について

2025年6月5日(木)、二十四節季の第九番目の芒種(ぼうしゅ)です。
「暦便覧」によると、「芒(のぎ)ある穀類、稼種(かしゅ)する時也」、稲の穂先のように芒(のぎ)のある穀物の種まきをする頃になります。実際には、現在の種まきはこれよりもかなり早い時期になっています。ちなみに、芒(のぎ)というのは、稲でいう籾殻(もみがら)にある棘(とげ)のような突起(とっき)のことを称します。
西日本で梅雨入り頃になり、沖縄では小満(しょうまん)から芒種(ぼうしゅ)が梅雨の時期にあたり、梅雨のことを沖縄の方言で「小満芒種(すーまんぼーすー)と言うのです。
「芒種の候」とは、芒種の日から、次の節季「夏至(げし)」の前日まで使うことができます。今年の夏至は6月21日の為、6月5日から6月20日までは「芒種の候」と称することができます。

「芒種の三候」
1 「初候」…蟷螂生(かまきりしょうず)、6月5日から6月10日頃、秋に産みつけられた卵から、蟷螂(かまきり)が誕生する頃になります。蟷螂(かまきり)は農作物には手をつけず、害虫を捕まえてくれる、私たち人類にとって有難い存在です。
2 「次候」…腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)、6月11日から6月15日頃、蛍(ほたる)が暗闇(くらやみ)に光を放ちながら、飛び交う頃になります。綺麗な水辺にしか住まわないと思われがちですが、野原でも蒸れた腐りかけた草の下でも、光を灯し始めます。
3 「末候」…梅子黄(うめのみきばむ)、6月16日から6月20日頃、梅雨入りと同じくして、梅の実が薄黄色に色づく頃になります。梅雨(つゆ)という言葉は、梅の実が熟す頃の雨と言われています。黴(かび)が生えやすい季節の為、「黴雨(ばいう)」と書くこともあります。

芒種の食べ物
●縞鯵(しまあじ)
鯵(あじ)の中では最も美味しいとされる高級魚になります。大きいものは、体長1mにも達し「オオカミ鯵」と呼ばれることがあります。刺身で食べられる事が多く、塩焼き、酒蒸しにも合います。
●トマト
初夏に取れるトマトを「冬春トマト」、夏から秋に取れるトマトを「夏秋トマト」と称します。太陽を浴びた真っ赤に育った、冬春トマトと夏秋トマトは糖度が高く、味が濃いのが特徴です。

芒種の花
●紫陽花(あじさい)
紫陽花は梅雨時を象徴する日本固有の花です。「万葉集」にも名前が出て来るほど古くから知られています。鎌倉時代に園芸化され、江戸時代には一般的な庭園植物となりました。

芒種の行事
●田植えの祭
六月の田植えの時期には、大阪住吉大社で行われる御田植神事などを初め、全国各地で、今年の豊作を田の神様にお祈りする祭りが行われます。
●父の日
アメリカで、男手ひとつで育てられた女の子が「父への感謝を」と提唱したのが始まりです。日本では6月の第三日曜日が父の日とされています。

VOL792 プラムについて

プラムとは、スモモ(李、または酢桃)のことで、バラ目バラ科サクラ属の落葉小高木植物で、その果実のことを称し、プルーンとも呼びます。プラムの果実は桃に比べて酸味が強いことから和名の由来になります。中国原産になり、古くから日本へ渡来し、果樹として農園で栽培されるほか、自生しているものもあります。19世紀にアメリカに渡って、品種改良され再び日本にプラムとして輸入されることになりました。
プラムの収穫は6月中旬頃に大石早生から始まり、ソルダム、貴陽、サンタ・ローザ、紅りょうぜん等が続き、7月下旬から太陽、秋口に秋姫へと続きます。ちなみにハウス物は5月中旬頃から出回り始めます。

プラムについて
●プラムの果肉に含まれている酸味は、主にリンゴ酸で、そのほかクエン酸等も多く含まれ、疲労回復に効果があります。
●プラムにはペクチンなど食物繊維も豊富に含まれ、整腸効果、便秘改善に期待できます。
●プラムに含まれているカリウムは、体内に余分なナトリウム(塩分)を排泄し、高血圧症予防効果が期待できます。

プラムの選び方
●縦に入っている切り込みに対して綺麗に左右対称の物を選びましょう
●全体斑がなく、傷やあたって茶色みを帯びた部分がない物を選びましょう
●表面に白く粉を吹いたように見える物を選びましょう(それは、ブルームと呼ばれているもの、果実から自然に分泌されている天然物質で、無害で、鮮度いいものほどちゃんと付いている)
●ずっしりと重みを感じ、手に張りを感じる物を選びましょう
●甘い香りが立っている物を選びましょう

プラムの保存方法
●青く未熟なものは室温で追熟させ、しっかりと赤みを帯び、香が立って来たら食べ頃になる
●乾燥しないように新聞紙等に包んで、袋に入れ冷蔵庫に保存しましょう

VOL791 薬膳の視点から果物を選ぶ

*薬膳の観点から果物を有効に摂りましょう*
果物に含まれている栄養素を有効に摂り入れ、上手に果物で身体を潤して、栄養補給をしましょう。

常用例として
●風邪により咳ができるとき、梨を摂りましょう
●肺や喉を潤して乾燥から守る場合、柿を摂りましょう
●咳の時、みかんの皮を煎じて飲むこと
●食欲ない時や吐き気する時、喉からの風邪緩和に、みかんを摂りましょう
●冷え性改善に、さくらんぼを摂りましょう
などなど…

VO790 薬膳になる果物

果物(くだもの)とは、食用になる果実のことを言います。英語でfruitと言えば果実全般のことを言い、日本語よりもさらに広い範囲を指すことになります。日本語の果物は、食用になる果実及び果実的野菜のうち、強い甘みを有し、調理せずそのまま食することが一般的である物を果物と呼びます。ちなみに農林水産省の統計上では、野菜に分類されるもののうちにイチゴ、メロン、スイカなど果実的利用するものを果実的野菜として扱っています。
果物は様々な栄養素を含まれ、人体に必要な糖分やカリウム、ビタミンが豊富なものが多いです。日本では果物は主に糖分補給の為や、甘みを楽しむ為、ビタミン源として摂られてきました。また、料理に果物の甘みや酸味、香ばしさなどを利用することも実に多いです。種によっては蛋白質分解酵素が含組まれ、肉類を柔らかくする効果がある為に、パイナップルやパパイヤ等がよく利用されています。また、砂糖を加えて煮込みジャムとして利用することも多くあります。
熱帯果樹では三大果物と呼ばれているのが、マンゴー、チェリモヤとマンゴスチンになります。ちなみに、ドリアンは果物の王で、マンゴスチンは果物の女王とも言われています。

果物と野菜の違い
果物とは、概ね2年以上栽培した草木性植物、または木本性植物から食用となる物の総称のことを言います。農林水産では果実のことを果樹とされていますが、果樹という呼び方が馴染まない場合果物や果実と呼ばれています。
野菜とは食用とする草木性植物の総称であり、一年以内に開花、結実して枯死し、その後に木化することなく肥大成長をしない植物のことを言います。生存期間が比較的に短いのが特徴です。
果物と野菜に明確な定義はなく、どちらからもビタミン、ミネラル、食物繊維が摂れることから栄養も同じだと思われがちですが、実際「果物=野菜」ではありません。

果物と野菜の栄養成分の違い
1 果物にはブドウ糖や果糖の糖質が多く含まれ、野菜にはそれらが含まれていません。
2 果物に含まれている有機酸は、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸等に対し、野菜にはあまり含まれていないです。
3 果物に含まれている水分は80%-90%に対し、野菜の水分量85%‐95%になります。
4 果物に含まれている食物繊維は、プロトペクチン(未熟)とペクチン(適塾)に対し、野菜に含まれている食物繊維は、セルロース、ヘミセルロースとペクチンになります。
5 果物に含まれているミネラルは、カリウムに対し、野菜に含まれているミネラルはカリウム、カルシウム、鉄等になります。
6 果物に含まれているビタミン…アスコルビン酸(ビタミンC)
野菜に含まれているビタミン…緑黄色野菜(カロテン、アスコルビン酸、  チアミン、リボフラビン)
…葉菜類(葉酸、トコフェロール)

果物には果物しか含まれない栄養素があり、野菜には野菜しか含まれない栄養素もある為、どちらかの代わりに食べて栄養を補うことができないので、それぞれバランスよく食べるように心がけましょう。